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プレゼンは聞き手のタイプを見極める。

プレゼンテーションをする場合、聞き手がどのような人たちなのかを把握することは大切ですね。「何を求めているのか?」を把握することはもちろんですが、聞き手にもいろいろなタイプがあります。
そのタイプを見極めることで、効果的に内容を届けることができるのではないでしょうか。

1)読むタイプか、聞くタイプか。
文字をずらずらと読んで理解していきたいタイプと、スライドは最低限のビジュアルのみで話を中心に聞きたいタイプがあります。
ドラッカーは「読むタイプと聞くタイプの人がいて、その両方という人はほどんどいないということを知っている人があまりにも少なすぎる。」と言っています。
読む方が好きな人の場合、事前に資料を配布し、プレゼンや会議の前に一読してもらうのが得策。
聞くのが好きなタイプであれば、すぐにプレゼンを始め、提案を口頭で説明していくのが良いといわれています。

2)帰納タイプか、推論タイプか。
データを見て結論を出そうとする人(帰納タイプ)か、結論を見てから裏付けデータを調べようとする人(推論タイプ)かの違いです。
聞き手が帰納タイプであれば、データを順番に積み上げていって最後に結論がいいでしょうし、推論タイプであれば、まずは提案の趣旨、結論を先に伝えてしまったほうがよさそうです。そしてこのタイプには数字やグラフをびっしり見せても逆効果かもしれません。

3)知っているか、知らないか。
聞き手がプレゼンの内容について詳しく知っているかどうかもポイントです。
よく知っている人であれば、前提情報などは不要でしょうし、専門用語を使っても不都合はないでしょう。むしろ基本的なことを伝えることで苛立たせてしまう可能性もあります。
逆に、馴染みの薄い人であれば、端折らず詳しく説明をしていく必要があります。
相手がどの程度知っているかをつかむのは容易ではない、ということを「知識の呪い」というそうです。「車を運転できないほど酔っていることがわからなくなっている酔っぱらいのように、私達は知識の呪いに気づかない。それに気づくことを妨げる呪いなのだから。」と説明されています。

プレゼンでは一定の人数を一度に相手にすることが多いと思いますが、その中で、「この人に話を通したい。OKをもらいたい。」というキーパーソンがいるはずです。
そのキーパーソンがどのタイプなのかを事前に知っておき、プレゼンを組み立てることで、効果的に伝えることができそうですね。

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