キャリアのバーベル戦略
投資の世界に、「バーベル戦略」と呼ばれる手法があるそうです。
それは、ハイリスク・ハイリターンの投資と、ローリスク・ローリターンの投資など対照的な2つを組み合わせるという手法です。
その戦略の実践者として分かりやすいのはアインシュタインだといいます。
アインシュタインは特許庁という非常に安定した職に就きながら、空き時間でいくつかの重要な論文を書き上げました。それらの論文は物理学の認識を根本から変え、「20世紀最高の物理学者」とも評されています。
特許庁の職員というガチガチの公務員と、「宇宙の謎を解く」という大博打のような挑戦を同時に進めていたんですね。もしも何の発見もなく、論文も評価されていなければ、おそらく特許庁の職員を続けたことでしょう。
新型コロナにしろ、まさに社会がどうなるか分からないVUCAの時代、その中で、アップサイドの大きい仕事とダウンサイドの小さい仕事を組み合わせることは、リスクを分散する上で有効でしょう。
おまけに、もう一つメリットがあります。
それは、その2つの仕事やキャリアの掛け合わせにより、希少な存在となれる点です。
例えば、前に流行った「家電芸人」とかがそうですね。
家電評論家という立場と、芸人という立場を掛け合わせることによって「家電に詳しい芸人」という極めて土俵の狭いところで優位に立てます。芸人という中で埋もれてしまったとしても、「家電芸人と言えばあいつ」みたいな感じでメディアに呼ばれる率が格段にアップします。
介護職なら、
介護職×美容、介護職×芸人、介護職×IT、介護職×観光、介護職×アーティスト、介護職×動物、こうしてランダムに挙げていくだけでも、思い当たる人や事業がありますね。
極端にリスクの違う、異なる分野の仕事を掛け合わせる、、、いろんな可能性を感じます。
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