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才能は学びによって開花するのではない。

かつて生物は、海から誕生し、やがて陸上へとその生態域を広げてきました。
生まれ育った海を捨て、初めて陸に上がろうとした個体は、数えきれないほどの死があったことでしょう。
しかしその挑戦を繰り返すうち、肺呼吸という能力を獲得し、陸上での生活を可能としました。
またある生物は、その活動域を空へと求めました。
手を何度も羽ばたかせ、その結果、翼を得て、空へ飛んだのです。

こうして見てみると、生物の進化の歴史は、チャレンジの連続であったと言えます。
海の中の生態系では子孫を残し続けられない、と判断し、「違う環境」へと身を移したのです。
陸、空、それぞれの環境で求められるものは海とは違います。
それは肺呼吸であったり、陸上歩行、翼などです。
つまり、「環境」が進化を促したのです。

人間はどうでしょう?
進化という長いスパンではなく、ひとつの人生における「成長」で捉えた場合、「環境を変える」とはどういうことでしょう?
もちろん学びも成長の糧ですが、「環境を変える」といういわば荒療治は、劇的に成長を促します。
違う分野の仕事をしてみる。
いまよりも上のレベルの世界に身をおいてみる。
自分よりすごいと思う人たちと関わってみる。
ちょっと無理かなと思うようなチャレンジをしてみる。
そんな「環境の変化」によって、才能は開花していくのだと思います。

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