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謙虚なリーダーシップ

今日は、リーダーには「謙虚なリーダーシップ」が求められているというお話です。
まず、なぜ謙虚なリーダーシップが求められているのか?という理由です。
それには3つあるそうです。
1)社会やビジネスにおける課題が複雑化してきていて、「答え」を一人の人間(リーダー)だけで見つけることが難しくなっている。
2)従来の上司「命令」→部下「遂行」という管理モデルでは、上下のコミュニケーションがギクシャクし、不正行為を生む可能性もある。
3)世代交代によって、職業的・社会的価値観がアップデートされてきている。

これらの理由を踏まえて、「謙虚なリーダーシップ」とはどのようなものでしょうか。
それは、上司と部下を含む、メンバー同士が過去のやりとりに基づいて未来の互いの行動を、互いに予想できる状態(関係)をベースとしたリーダーシップである、といわれています。
そして、この関係には3つのレベルがあり、謙虚なリーダーシップはレベル2以上を目指します。
レベル1:単なる業務上の、お役所的で「ほどほどの距離感を保った」関係
レベル2:個人としての「人格」を認め合う関係
レベル3:親密さと愛着、友情、愛情がある関係

では、どうやってレベル2以上の関係を構築していけばいいのでしょうか。
▼ステップ1
読書会とリフレクション(自分自身の仕事や業務から一度離れてみて、仕事の流れや考え方・行動などを客観的に振り返ること)を行う。
『ティール組織』や『学習する組織』など、謙虚なリーダーシップのベースとなる知識が学べる本を読み、気付きや学びをシェアし合うことです。

▼ステップ2
自分を取り巻く関係性を分析する。
自分に期待を寄せてくれているステークホルダーを並べてみて、そのステークホルダーたちとの関係性をレベル1~3で整理する。

▼ステップ3
ステップ2で、レベル1以下だったステークホルダーと関係性を構築するための行動を取っていく。
具体的には、生い立ちを質問したり、相手に特有のことについて傾聴したり、自分に関する個人的なことを話してみたり、お互いが「相手の人格を認め合う状態」になれるよう対話を重ねる。

これまでのリーダーシップとはかなり異なったアプローチだったのではないでしょうか。少なくとも僕はそう思いました。
ただ、近い考え方としては、先日「チーム生産性向上の5つの柱~プロジェクトアリストテレス~」という記事で紹介した「心理的安全性」なのかもしれません。
https://note.com/gussan_t/n/nb3fb94f113aa

組織におけるマネジメントに答えはないような気がします。
いろいろな方法を試してみて、自分たちの組織に合うものを選び取っていくことが大切なのかもしれません。

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