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相手の価値観を知る3ステップ

アドラーは、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。」と言いました。
もし、この世界から対人関係がなくなってしまえば、それこそ宇宙の中にただ独りで、他者がいなくなってしまえば、あらゆる悩みも消え去ってしまうという考えです。

人間関係の問題は、そのほとんどが「価値観の違い」から生じるともいわれます。
相手の価値観を変える、ということではなく、相手の価値観を「知る」ということが良い人間関係のための第一歩です。
今回は、相手の価値観を知るための3つのステップを紹介します。

1)行動を見る。
人の真意は言葉ではなく、行動に現れるといわれます。たとえば組織のトップの人が「私は従業員を第一に考えています。」と言ったとしても、そのような社風になっていなければ、本心は違うところにあるかもしれません。
特に、人目がないところでどういった行動を取っているのかは、その人の本心がつい現れてしまいます。

2)行動の動機を観る。
行動の動機を知るには、単純に質問してみることです。
「なぜこの仕事を選んだの?」「なぜそうしたの?」など、「なぜ?」という質問をすることで、その人の価値観が現れやすくなります。
また、「なぜ?」という質問をすることで、その人の自己分析を手助けすることにもなります。

3)価値観を察する。
その人が何に満足を感じるのか?何に幸せを感じるのか?どういうときに悲しみを感じるのか?それを知ることで価値観の理解に近づきます。
その人が楽しそうに話すときや、幸せを感じている瞬間など、その人の「感情」が動く場面を見逃さずに捉えることがポイントです。
感情は真実を語ることが多いといいます。

この3つのステップで相手の価値観を理解することで、不毛なすれ違いを防ぎ、より良い関係が築けていくのではないでしょうか。

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