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お金の価値

この本の装丁でまず目に入るのは "230億円" ではないでしょうか(笑


だいたいの人には馴染みがない金額(...ですよね?笑)
 
次にゲーム好きなぼくが興味をそそられたのが著者をキャラクター化したであろうファミコン風のドット絵。
 
しかも初代ドラクエのラスボス "竜王" をオマージュしたデザインになっている。
(ちなみに竜王とはモンスターの王で、討伐のために赴いた勇者に対して「仲間になれば世界の半分をやろう」とそそのかすようなヤツ 笑)
 
 
それから
 
「一人の力で日経平均を動かせる男」
 
という、これまたゲームの設定のようなパンチの効いた本のタイトル。


これはもう読むの一択。


で、読んでみて、
単純に読み物としておもしろかった。


ぼくは株をやらないので完全に理解して読んでいたわけではないですけど、
それでも、知らない世界で起こっている出来事や、そこに対する心理などが描かれていておもしろかった。
 
株をやってる人や関心のある人なら尚更読んで損はないかと。
 
デイトレで230億を手にした著者のロジックがいろいろと書かれてますし(笑)、
そこまで積み上げた実績があるからか、わざわざマウントをとるような嫌味も感じることなく楽しく読めます。



金融の世界でいろいろ大きな事件があるみたいで、
誰もが聞き覚えのある "リーマンショック" や、
 
知ってる人は知ってるみたいな "ジェイコム株大量誤発注事件" や、
 
ホリエモン逮捕の "ライブドアショック"
 
 
そんな事件で大儲けしたり大損したりして

「一撃19億」

「おっす!おら損5億」(←おら孫悟空w)

みたいなことをまるで他人事のようにおもしろおかしく発言しちゃえるイカれっぷり(笑


よくわからない20億とか60億とか100億とか、
 
資産運用の勉強のためにビルを丸ごと買ってみただとか、
 
かと思えば賃貸に住んでいたり、その家賃は180万とか、
 
これ、"個人" ですからね。
"会社" じゃないですからね(笑
 
 
こんなことばかり書かれているので肌感覚として全く未知の世界でイメージが追い付かず、
伽噺のようでニヤニヤしながら 時に思わず吹き出したりと、
どんどん引き込まれて どんどんページをめくっていきました。


小学生のころの駄菓子屋のエピソードや、
高校生のころ パチンコの打ち子の元締めをしていたエピソードなど、
すでにそのころからお金を儲けるための気づきがずば抜けていて「これは凄い才覚だ」と思った。

だけど、ものづくりを通して自己成長を目的としている自分からは、一番遠く離れた世界のことのようにも感じた。



ものづくりをしているといつも感謝の念が絶えない。


自分の作品が評価された→感謝!
自分の作品を購入していただいた→感謝!
そのお金を元に新しい作品に取り組める→感謝!


こんな感じで 感謝 の気持ちが無限ループしている。
 
一方、デイトレや本の中で描かれてるエピソードなどでお金を儲けても、
ぼくの勝手なイメージではあるんですけど、そこに感謝の気持ちは生まれないんじゃないかな〜と思った。


だけど、どうやって稼いだって、どうやって儲けたって、お金の価値は同じ。

好きなことをして手にしたお金も
 
嫌いなことを我慢して手にしたお金も
 
人を騙して手にしたお金も
 
人に感謝されて手にしたお金も

みんな お金としての価値は同じ。
 
 

お金ってなんなんだろう?って思う。
 
お金って不思議だな〜って思う。


そんなことがぼんやり浮かんできたのでした。



まあ、230億あっても、ぼくはものづくり続けていくでしょうけど。





...たぶん 笑
 
 
いや、
そんなにもお金があったら夢が実現できる。



その夢とは、、、



...またの機会に語らせていただきます(笑
(またこのシメw)


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