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音声配信日記#2

前回の音声配信日記#1では、20年4月にコロナによる緊急事態宣言で引きこもりになり、オンラインミーティングばかりで落ち着かない。散歩ばかりしていた。そんなお話を書きました。写真は散歩での一枚です。その年に入学した経営大学院も入学式から授業から何から何までオンラインに切り替わってしまいました。当時のSNSでは”1人での旅立ち”を書いています。

"1人での旅立ち"
■グロービス経営大学院のたった1人での入学式でした。WEB上では1000名を超える方々と時間を共有できましたけど

音声配信番組

県外に出られない。そもそも自宅の周りを離れない。そんな状況でした。桜から新緑に変わると、景色も単調に感じます。散歩は行き場所に悩むようになりました。数年前にポケモンGOが流行って、コロナ前まで同じ位置情報ゲームのドラクエウォークにハマってました。でも、コロナでゲームどころじゃなくなったのです。

そんな時、友達から音声配信番組を紹介されました。荒木博行のbook cafeです。グロービス経営大学院で講師をされている荒木博行さんがbook cafeのマスターとなり、本を毎日紹介する音声配信番組でした。その友達が荒木さんの大ファンで毎日聴いていて、面白いから!と薦めてもらったのです。

最初に聞いたのは、2020年5月15日のコロナショック・サバイバルという冨山和彦さんの本を紹介している放送でした。近所をさまようだけの日々だった僕にとって音声というコンテンツがとても都合が良かったのです。歩いているから耳から情報が入り、頭の中を刺激して思考が回る。散歩と思索は繋がりがある。そう思います。例えば京都の東山には、京都大学の哲学者の西田幾多郎が思索を深めたと伝わる哲学の道があります。スティーブ・ジョブズも歩きながら考えたりミーティングしていた。そんな逸話もあります。

音声配信は当初は聴いているだけでしたが、聴いた感想をコメント欄に書き込むようになりました。2020年6月7日の『ファッション業界のリセット』QUARTZの放送回で、以下の簡単な感想を初めてコメントしています。

初コメです。今日のTHE YESの背景とても興味深かったです。偶然の出会いを制御されるかもというお話、納得と共に、重要な意思決定にリソースを割かなければならない現代人には必要なツールかなとの気もいたしました。今後も楽しみにしています。

book cafeでは、書き込んだコメントが数日後に読まれる。そんな仕組みがありました。誰かが書き込んだ初コメントです!というコメントが読まれた。それを聴いて僕も書こうと思った。そんなきっかけです。自分がコメントを書くとそれが数日後に読まれる。出口の見えないコロナの行動制限の中で、確かで手応えあるやりとりがささやかな楽しみの一つになっていきました。コロナをきっかけに僕の生活に徐々にただ確実に、音声配信は取り込まれていったのです。

続く。

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