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⑤ 30年くらい前の話「2週間のアメリカ旅行」~ロサンゼルス 2~

【5】カリフォルニア州 ロサンゼルス ②

今から30年くらい前のアメリカ旅行の事を書きます。
その旅行で訪れた場所を順番に書いていきます。

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🚙 北方向に車を走らせて メキシコ ティファナからアメリカ ロサンゼルスへ戻ります。

その帰り道のフリーウェイでした。

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(写真はイメージです。)

私、長時間のドライブで疲れていましたが 調子よく運転して走っていると前を走っている車が急にスピードダウン。
思わず追い抜いてしばらく走っていた その時、後方から大きなサイレン音と チカチカと光るパトライト。

🚓 それは ロサンゼルス市警察のパトカーでした。

緊急な事件かと思って車線変更して避けたら 後方のパトカーも同じ車線に変更してついて来る。

もう1回 車線変更してみたけど またまたパトカーも 私と同じ車線に変更してくる。

あぁ、やってしまいました。
どうやら パトカーがパトライトを光らせた相手は私のようです。

何とスピード違反だったみたい…。

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(写真はイメージです。) 

パトカーに誘導されてフリーウェイ右側の公園駐車場のような場所に車を寄せて停車しました。

パトカーからゆっくりと警察官たちが降りてきます。

横から同乗者の方が「ほら、両手をダッシュボードの上に挙げて。」と言いました。

「ええっ?」

「警察官がショットガンみたいなものを持っている!!」

そうです、アメリカのハイウェイ・パトロールは犯人から身を守るために護身用の銃を持っています。

私、かなりの距離を走行して逃げちゃいましたから怪しい犯人です。 

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この間、車の中で2人で相談しました。

「私たちは外国人なので英語が分からないフリをして とぼけてみよう。あきらめて許してくれるかも知れない。」ということになりました。
(まぁ、もともと私は まったく英語が話せないのですが…)

👮🏻 警察官の指示に従って運転席側の窓とドアを開けます。

私たちは 車前部のダッシュボードに両手をつけて抵抗しない姿勢を示しています。

そして 免許証を見せくれ と言っている様子。

私、手を挙げながらバッグから国際運転免許証を そっと取り出して渡しました。

さらに警察官の指示に従ってパスポートも提出しました。

それから何を聞かれても 日本語で「ワカラナ~イ。」「ワカラナ~イ。」と言ってずっ~と英語が話せないフリをしました。
(私、本当に話せませんが…)

すると 困った様子の警察官は パトカーに戻って無線で本部のようなところに連絡を入れているように見えました。

そして 何やらメモ用紙にメモを書いています。

しばらくして そのメモを持って こちらに帰ってきました。

警察官は 私の方を向いて メモを見ながら言いました。

「あなた、スピード、 トゥー マッチね。」

ありゃ~、これは日本語ですわ!!!

もう、アカン…。

どうやら 警察本部に無線で連絡して 日本語が分かる人に対処方法を聞いていたようです。 

私、仕方なく観念して反則切符を切ってもらいました。(← こらっ、それが当たり前のことやろ!!)

私、人生初のスピード違反は 日本国内ではなくて アメリカのロサンゼルスでした…。

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(写真はイメージです。) 

アメリカでの交通違反は外国人なので反則金のみの処罰です。  

この時のスピード違反の反則金は当時の為替レートで9,000円くらいだったと思います。

※ 当時の ロサンゼルスフリーウェイの制限速度は 60マイル(1マイル=1.6kmなので 96km/hです。 ) 

どこへ行くのかと聞かれたので 「ロサンゼルス。」と答えると ロサンゼルスのポストオフィス(郵便局)で反則金を支払って欲しいとのことでした。

そして、ロサンゼルスに戻ると すぐに郵便局を探しました。

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郵便局はすぐに見つかったので 同乗者の方に車で待ってもらって反則金を支払いに行きました。

入口から入って 郵便局内をキョロキョロとしていると 案内係のような人がやって来て 用件をたずねてくれました。

私が スピード違反の反則切符を見せると 「オォ~~ッ!」と言いながら 担当の窓口番号を教えてくれました。

その窓口へ行くと ちょっと太った黒人の郵便局員さんが 「何の用事ですか?」という雰囲気で聞いてくれました。

私が スピード違反の反則切符を見せると ジッとながめてから 「ハハッハハハハハハッ!!」と大声で笑いだしました。

そして「あなたが やったのか?」という感じで もう大爆笑でした。

あまりに笑っているので 隣の窓口の人が様子を見に来たのですが、その人にも反則キップを見せて大笑いしていました。

そして手続きが終了。 

私が 「サンキュー。」と言うと こっちを見て またまた大爆笑していました。

とっても とってもフレンドリー過ぎる 郵便局員さんでした。
今でも 忘れられない思い出になっています。

そして ロサンゼルス市警察の皆さま 多大なご迷惑をお掛けして どうも申し訳ありませんでした。

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さぁ、ロサンゼルスから次の目的地に向かいます~ ✈✈✈  


⑥ 30年くらい前の話「2週間のアメリカ旅行」に続く…。

#一度は行きたいあの場所

#行った国行ってみたい国

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