見出し画像

5⃣ あなたは『 はなちゃんを救う会 』を知っていますか ? ~ はなちゃんの心臓移植手術が行われた話。

あなたは『 はなちゃんを救う会 』を知っていますか ?

画像1

2017年1月13日 はなちゃんのお母さんの日記
「アメリカに来て 2ヵ月が経ちました。 はなの体調は一進一退しており、年末から再び嘔吐を繰り返すようになってしまいました。
嘔吐が続きしっかりと栄養が取れず体重も減ってしまっているため、胃まで通していた管を再び十二指腸まで通し、現在は24時間かけてミルクを注入しています。」

画像2

「ミルクを嘔吐する事はなくなりましたが大切なお薬を吐いてしまう為、飲み直しをする事も多く、補助人工心臓のポンプ内に血栓が出来たり溶けたりを繰り返しており、心配をしています。
感染症にかかっていましたが、そちらは陰性になり安心をしています。 気持ちが悪いのか機嫌が悪いこともあり、はなも眠れない日々が続いています。 少しでも体調が落ち着いた状態で待機ができればと願うばかりです。」

画像15

2017年1月21日 はなちゃんのお母さんの日記
「はなの体調が優れず、ご心配をおかけしてしまいすみません。現在もまだ体調が安定せず、激しい嘔吐を繰り返しています。嘔吐の原因がはっきりしないのですが、考えられることとしては、肺に水が溜まり呼吸状態が悪いため苦しくなり嘔吐をしてしまうのではないかということです。
心不全が進み体内の循環が保てなくなってしまっている状態です。飲み薬に加え、利尿剤を点滴から投与していますが、じゅうぶんに体内から水分が体外に排出できずにいます。」 

画像4

「先週 感染症が陰性になったとお伝えしましたが、木曜日の採血で、血液内から細菌が見つかり、数週間かけての抗生剤投与を始めることになりました。39度近い高熱が何日も続き、しんどい日が続いています。笑顔のはなを皆様にお伝えすることが出来ず、申し訳ありません。
もう一踏ん張り、はなと一緒に頑張ります。見守って頂けたら幸いです。」

画像5

2017年1月27日 はなちゃんのお母さんの日記
「はなを応援して下さりありがとうございます。たくさんの応援メッセージを下さり、本当にありがとうございます。
皆様のお言葉が、はなにも伝わり少しずつですが体調も落ち着きつつあるように思います。現在の状態ですが、 胸から入れているカテーテルが感染症の原因となっているため、カテーテルを抜きました。」

画像6

「再度カテーテルを入れたいのですが、まだ血液内から細菌が出ている為、菌が陰性になり次第カテーテルを入れる手術を行う予定です。
抗生剤は、移植手術後まで継続し投与を続けていくようです。39度を超えていた発熱も、火曜日頃から下がり始め現在は平熱に戻っています。
200近くあった心拍数も以前の心拍数に戻り、利尿剤も効き始め浮腫も少しずつ引いてきました。乗り越えてくれたはなと、励まして下さった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。」

画像7

2017年2月4日 はなちゃんのお母さんの日記
「木曜日に再びカテーテルを入れる手術を行いました。 現在、血液をサラサラにする薬を4種類使っていますが、補助人工心臓のポンプ内に血栓が出来ているため、はなの体重からみてどのお薬も最大量を投与しています。
その為、手術後2日が経過していますが、出血が止まらず輸血を行いました。 金曜日から急激に呼吸状態が悪くなり、土曜日の午前4時頃ICUに移動となりました。
交流量の酸素を投与していましたが、朝になっても改善が見られません。」

画像8

「呼吸が苦しい状態になってしまった為、現在は人工呼吸器を使い呼吸の手助けを行っています。心不全により右の心臓が機能しておらず、現在は強心剤を点滴から投与しています。
また血液検査を行いましたが、感染の数値が高く、 これまで2種類の抗生剤を使っていましたが4種類に増やし様々な検査をして感染症の原因を調べています。はなは、これまでもたくさん頑張ってきました。
色んな事を乗り越えてきました。絶対に大丈夫だと信じ、はなの側で一緒に頑張っていきます。見守って頂ければ幸いです。いつもお願いばかりで申し訳ありません。」

画像9

2017年2月21日 はなちゃんのお母さんの日記
「はなの容態ですが、人工呼吸器を外すことが出来ました。まだ機械で圧をかけて呼吸をサポートしなければ呼吸がしんどくなってしまいますが、一酸化窒素も外すことができ、肺高血圧は飲み薬での治療が行えるまでになりました。少しずつ前に進んでいるように思います。
多くの皆様、たくさんの力をはなに下さり、本当にありがとうございます。今はまだ抱っこも出来ないけれど、抱っこが出来るようになったら思いっきり抱きしめてあげたいと思います。」

画像10

そして、ついに はなちゃんにとって「運命の日」がやって来ました…。

突然だったのですが はなちゃんの心臓移植手術が行われたのです。

画像11

2017年2月23日 はなちゃんのお母さんの日記
「花愛を応援して下さった皆様へ アメリカに渡航して約3ヶ月半の現地時間2017年2月22日、ドナー様との巡り合わせがあり、娘、花愛は新しい命を授かりました。
手術中、幸々花とお別れした日の事、そしてこの1年が走馬灯のように駆け巡りました。深い悲しみの中、臓器提供という決断をして下さったご家族様に、敬意と哀悼の意を表しますと共に、ドナー様の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
繋いでいただいた命のバトンをしっかりと受け止め、大切に守っていこうと強く心に誓いました。」

画像12

「昨年の2月28日、花愛は補助人工心臓を装着しました。これまで花愛の命を繋いでくれた補助人工心臓はもうありません。
閉胸しICUに戻って来ましたが、術後数時間で中心静脈圧が上昇し右心の動きが弱くなってしまいました。再度開胸し胸を開いた状態で経過を見ていく為、ご報告が遅くなってしまい大変申し訳ございません。」

画像13

「容態の安定をはかるとともに、数日間は鎮静剤を使用し眠っていますが、花愛が目をあけた時真っ先に声をかけてあげられるよう、引き続き花愛のそばで支えていきたいと思います。
ご支援して下さった皆様には、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
無事に日本に帰国し元気な姿を皆様にお見せする事で恩返しができたらと思います。引き続き見守っていただけたら幸いです。
本当に本当にありがとうございました。2017年2月24日 岩倉 永幸、雅子」

画像14

2017年2月26日 はなちゃんのお母さんの日記
「はなをご支援して下さった皆様へ 移植手術後、72時間を乗り越えることが出来ました。 術後のはなの容態について、経過を追ってご報告させて頂きます。 
【術後24時間】手術後、半日が経過しても心拍数が220を超えていました。心臓の右心、左心ともに動きが弱いため、再度胸を開き、開いた状態で心臓のサポートをしています。血圧が40台ととても低く尿が出なくなってしまったため、人工心肺装置(エクモ)を装着する可能性があると説明を受けました。

【術後48時間】 心拍数が180台にまで下がりました。利尿剤に反応するようになり、少しずつ尿が出るようになりまた。血圧も50台になり、人工心肺装置の装着はせず、様子をみることになりました。

【術後72時間】 血圧が60台にまで上がってきました。回診でも、昨日よりも状態は良くなっているとお話がありました。今週中に閉胸することを目標に引き続き術後の治療を行ってくださいます。1歩1歩ではありますが確実に前に進むことが出来ています。それも、ここまでご支援くださった皆様と何より深い悲しみの中、臓器提供をご決断くださったドナー様のご家族様、そして花愛と一緒に生きて下さっているドナー様のおかげです。

画像15

「まだ沈静状態でありますが、少しずつ鎮静剤の量を減らしているためか、時折目を開けてくれます。 手術後、初めて目を開けてくれた時、呼びかけに反応してくれた時は涙が出てきました。
ここまで導いて下さった皆様のお力があったからこそです。はなの温かい手を離すことなく、2人の命を守っていくために引き続き一緒に頑張っていきます。皆様のご支援に感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
岩倉 永幸、雅子」

画像16

まだまだ 今後の経過が心配されますが はなちゃんの心臓移植手術は成功しました。小さな はなちゃんの「生きようとする生命力」、それを見守る ご両親の「絶対に娘を失わないという愛情の力」には 本当に頭が下がります。

心臓移植が成功したという報告は とっても嬉しい瞬間でした、本当に良かった…。
でも その後に拒絶反応が出ないとは言えません。

画像17

まだまだ はなちゃんの 奮闘は続きます。 

<🌸 次回に続きます。>


1⃣ あなたは『 はなちゃんを救う会 』を知っていますか ? ~ 小さな命を救うために行われた 募金活動の話。


2⃣ あなたは『 はなちゃんを救う会 』を知っていますか ? ~ 時間との戦いだった募金活動の話。


3⃣ あなたは『 はなちゃんを救う会 』を知っていますか ? ~ ファン感謝イベントでの募金活動の話。


4⃣ あなたは『 はなちゃんを救う会 』を知っていますか ? ~ はなちゃんがアメリカのコロンビア大学病院に向けて出発した話。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?