自分の髪がくせ毛じゃなかったらもっと雨の日がスキになれていたのだろうか
わたしのコンプレックスの1つ、くせ毛。子どもの頃からサラサラな髪の友達に憧れ、シャンプーのCMで風になびく女優さんの髪に憧れた。
そんなくせ毛の天敵「水」。後ろはある程度長さを伸ばし縛ってしまえばなんとかなるけれど、前髪は汗をかく毎にくるくるに。その前髪をいじられるのが嫌で嫌で仕方がなくて、わたしは小学生の頃からずっと前髪なし(=顎よりも長い前髪)の髪型をしている。
それでも雨の日は避けられない。朝早起きして必死にヘアアイロンを使って髪をまっすぐにし、少しでも濡れないように傘で頭をカバーしても、学校に行く途中の湿気や汗で、到着する頃にはうねうね。
そんな嫌な思い出が強く、昔から雨の日やプールの授業が本当に苦手だった。当時読んでいたちゃおの連載作品『こっちむいて!みい子』のまりちゃんがヘアアイロンで髪をまっすぐにする回はとても共感したのを今でも覚えている。
この話では最終的にユッコがヘアアレンジをしてくれて、ミホの想い人でもあるたっぺーや優等生の吉田くんが「そのままで可愛いじゃん」みたいなことを言って救われる展開だった気がする。まりちゃん…よかったね…。
とはいえ、実は雨の匂いや音はとても好きで、勉強のBGMとして「Rainy Mood」で雨の音を流していたくらいである。ときどき遠くに聴こえる雷の音なんかも大好きだった。
そんなわたしも大人になり、美容師さんに悩みを上手く伝えられるようになったり、くせ毛を活かした髪型にしてもらえたり、シャンプー・トリートメントが進化したのもあり、昔と比べてコンプレックスに感じにくくなってきた。とはいえ、子どもの頃に言われた言葉っていうのは今でも心に残っているもの。
…………やっぱり雨の日は苦手だ。
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