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『ぐると仙人』

今日は、小学生の頃の実体験をそのまま ぐるにあてて書いてみます。

『ぐると仙人』

ぐるは、トナの街に住む元気な少年で、
親友のノンと川でどじょうを捕まえることが大好きでした。
ある日も、川でノンと共に楽しくどじょうを捕まえていました。
「今日もいっぱい取るぞ!」と意気込み、
川底のじゃりごと網で救いあげた後、陸に網をあけ砂を掻き分けます。
この砂を掻き分けている瞬間が2人にとってはドキドキでたまりません。
新しい変な虫が出てくる事があれば、
でかいどじょうが急に現れて逃げようとピチピチ跳ねたり。
その日の成果は10匹ほど。
どじょうをバケツに入れ、川沿いに住む仙人のお家へ向かいました。

あごひげが白くて長いおじいさんなので仙人と呼んでいます。
家の前につき「せんにーん」と叫ぶと、白髭の仙人がでてきます。
「今日もいっぱい捕まえたよ」と仙人にバケツを渡すと、
「よく頑張ったなー」と仙人は大きな水槽にどジョーを入れました。
仙人はぐるとノンにそれぞれ100円ずつ渡しました。
「また仲間が増えたよ。ありがとな。でも川は気をるけるんだぞ」と
アドバイスをくれ、ぐるとノンは満足そうにニコニコとお店に向かい、
いつも通りのコロッケを買います。
2人は「美味いなー」と笑い合いました。

ぐる『楽しい事してコロッケ食べれるの幸せだね』

のん『たしかに。もっと捕まえればもっと食べれるね!!』

そこから2人なりの仙人対し交渉がはじまりました。
時にはザリガニをプラスして持っていき、150円。
何匹からが仙人の100円なのかを見つける為に、
たくさん捕まえた日でも、のんの家で保管して少しずつ渡してみたり。
時には仙人に直接 今日は200円だと思う!!とドキドキながら言ってみたり。
コロッケをたくさん食べる為の少年たちの交渉は
寒い時期がくるまで続きました。

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