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毎朝の、豆乳ヨーグルトづくり

ぐりとぐらが好きです。屋号の「ぐり と グリーンウッドワーク」も、そこから来ています。

季節ごとの、ふたりの暮らしの紡ぎ方がすごくいいのです。

けども、服の色以外ではどっちがどっちだかわからないくらい、ぐりとぐらが対等な感じがするところが、自分にとってはおそらく一番惹かれるところです。違うねずみなのだから、それぞれの個性はあるはずだけれど、それぞれの個性が取り立てて語られることはなく、どちらかがリード役でどちらかがフォロー役とかそういうものも固定されていない。だいいち、青い服を着たほうが「ぐり」なのか「ぐら」なのかさえ、読者の想像にまかされていて、物語で大事なのはとにかく、ぐりとぐらがいつも暮らしの中で一緒に何かをしている、ということ。

意見の食い違いとか喧嘩とかもなく、「こうしよう」と1人がいえば「そうしよう」ともう1人が言い、そしてだいたいにおいていつも2人とも機嫌がよくて、なんか歌とか歌いながら手を動かしたりするわけです。

ああ。理想郷。

ごはんやおやつをつくって食べている様子も、うれしくなります。初夏のピクニック、梅雨時のレインコートでの散歩、夏の海水浴、冬のそり遊び、暮れの大掃除などなど、絵のディテールがいつもすばらしくて、ぐりとぐらの日々の暮らしぶりを見ているだけで満たされます。

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週末の朝食に、ひさしぶりにパンケーキを焼いてみたら、なんだかぐりとぐらが焼いたパンケーキにちょびっと似てたので、うれしくなりました。

米粉のパンケーキですが、ふっくらふくらみました。パンケーキを焼いたあとのフライパンで、冷凍しておいた苺を四つ切にしたのと、アーモンドを三つ切りにしたのと、レーズンやクランベリーの干したのを合わせてさっと炒めて、ソースをつくりました。

豆乳ヨーグルトと一緒に食べました。おいしかったです。

で、豆乳ヨーグルトづくりのおはなし

豆乳ヨーグルトが好きで、毎朝食べるので、市販の豆乳ヨーグルトを買ってきては、それをふたさじくらい、大きいパックの豆乳に入れて、ヨーグルトメーカーであたためて増やして食べていました。

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そうこうするうちに、友達から、アボカドの種をパックの豆乳に入れてあたためればヨーグルトになるよ、と教わり、半信半疑でやってみたらちゃんと固まっておいしく食べられたので、今度はしばらくそれを続けていました。

そうこうするうちに、別の友達から、このアボカド種を入れて固める豆乳ヨーグルトは、要は雑菌で固まっているだけだから身体によくないかも、と教わって、はてな?となりました。

身体によくないらしいのだけれど、わたしの身体の反応としてはアボカド種で仕込んだ豆乳ヨーグルトはおいしいし、食べていると腸の調子がいい。。。

「うーん?」と思っていたところ、今度は「はちみつを豆乳に入れて室温で置いておいたら固まってヨーグルトになる」と教わり、ちょうど食べ終わったはちみつの瓶があったのでそれに豆乳を注いで置いてみたらば、なるほど、これまたおいしい豆乳ヨーグルトができました。

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はちみつは殺菌作用があることで有名だから、この場合、豆乳ヨーグルトを固めたのは雑菌なのか?何なのか……? なぞが広がりました。

さらに今度は「レモンの皮を豆乳に入れて室温に置いておいても、固まって豆乳ヨーグルトになる」と教わり、やってみたら、やはりこれもおいしくできた。。。

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△レモンの皮はほんのちょびっと(見えている黄色い部分)。でもふわっとレモン風味のついた豆乳ヨーグルトに。

そんなこんなで、”雑菌”というのは言葉としてのイメージは悪いけどそんなに悪い物でもないのではないか、という結論に達しつつあります。この春始めた畑でも、”雑草”が土の保湿係や耕し係や緑肥としてとても役立ってくれていて、ありがたくて仕方ない気持ちで、そもそも”雑なんとか”といってまとめてしまうのは雑だな、と思ったりもして。

菌も草も、無駄なものなどないんではないかな、要はバランスなんではないかな? 市販品の豆乳ヨーグルトを豆乳に混ぜて仕込んでも、失敗するときは失敗した(気温や時間によっては、腐敗してしまうことがあった)ことを考えても、すべてはバランスで、そこを見極める目と手が大事なのではないのかな?と。。。

草・虫と共存する自然農の畑でも、バランスが傾いているときには目と手を使って介入するわけで(自然農では人の目と手が農薬・肥料の代わりだと言われるけれど、なるほどほんとだなあと実感中)、心を配ること、観察すること、ふさわしく介入することがベースにあれば、何も”雑なんとか”にならずに済むのかもしれません。

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△草がだいぶ生えてきてくれて、砂地の畑の保湿係になってくれはじめている、ミニ農園。

そんなわけで、豆乳ヨーグルト。今は、またべつの友達から「ホエー(豆乳ヨーグルトをコーヒーフィルターやキッチンペーパーで漉すと取れる水分)に新しい豆乳を混ぜて、室温でしばらく置くと、失敗なしで豆乳ヨーグルトができるよ」と教わって、このやり方でやってみています。

はちみつの瓶1つ分の豆乳ヨーグルトを、少量のホエー+少量のはちみつで毎日仕込んでいます。出来上がった豆乳ヨーグルトを毎朝食べるときに、翌日分を簡単に仕込めるので便利。

豆乳ヨーグルトをお皿に盛るときに、ひとさじぶんをとりわけて、熱湯消毒しておいたはちみつ瓶(熱湯をかけて30秒待って水分を切ると、余熱ですぐ乾くので、あとはそのまま置いて冷ましておく――これを前夜にやっておきます)に、キッチンペーパーかコーヒーフィルターをかけて、ひとさじぶんの豆乳ヨーグルトを入れると、ホエー(水分)が瓶の底に落ちるので、そしたら新しい豆乳を瓶いっぱいまで注いで、はちみつをほんのちょっと落として、蓋をしっかりしめて、常温で置くだけ。

今の時期だと夕方くらいには、もうしっかり固まって豆乳ヨーグルトになっています。固まったら冷蔵庫で保存します。

ホエーの量は瓶の底にわずかーに溜まる程度で大丈夫みたい。簡単で、電気も使わずにできるので、気に入っています。腸の調子も引き続きいい感じなので、しばらくこれでいってみようかと思っています。

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△朝のたのしみ、自作の器とスプンで食べる豆乳ヨーグルトの朝ごはん。グラノラはオートミールときな粉、マヤナッツ、シナモン、刻みアーモンド、塩ひとつまみをフライパンで(オイル少量と)炒め合わせて、刻みドライフルーツとアガベシロップを混ぜてつくっています。

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ぐり と グリーンウッドワーク





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