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about ぐり と グリーンウッドワーク

木の奥にある声を聴きながら、グリーンウッドワーク(北欧・英国に伝わる昔ながらの生木の木削り)で実用的な暮らしのものづくりをしています。身近な木々や森と親しむこと、手仕事がもたらす安らぎを生活に取り入れること、ひとが昔から使ってきたシンプルな手道具(斧やナイフなど)とつながり直すことを目指して…。

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ぐりとぐらの暮らしぶりに、かねてからあこがれていました。季節に沿って、自然とともに、丁寧に生活しているなあ、と……。

グリーンウッドワークの頭文字と重なることもあって、自分が尊敬してやまないぐりと、和やかに一緒に手仕事をするような気持ちで木削りをしていきたいと思って、この名前に決めました。自分も手が小さめのところ、好奇心だけは大きいところが、ぐりと似ているようにも思います。

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生木でない (普通の) 木工を学んだことはなく、木工の「も」の字も知らない状態で グリーンウッドワークにとびこんでしまいました。腕力・握力もそこまであるわけでなく、あるのはただ「やりたい」という気持ちのみでした……。岐阜・森林文化アカデミーの講座に出ては毎回、帰り道に自分の不器用具合に落ち込みまくり、でもそれでもやっぱり少しすると、また木削りがしたくなる、という繰り返しを経て、「木削り体験分かち合い活動」と「事情あって伐られた木々からの日用品づくり」をスタートし、今に至ります。

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思えば、 知らない街に引っ越して大学の寮に入ったばかりのとき、なじめなくて、中華街で衝動的に彫刻刀を買って、近くの工事現場に落ちてた木端を拾ってきて、夜な夜なわけのわからないオブジェを削っていた自分もいました。

木削りにたすけられてきて、おかげさまで、なんとかやれています。

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始めて10年経ってみて、普通の木工と生木の木削りは、どうやら本当に別世界みたいだ、と感じています。

生の状態の木や小径の枝とつきあっていくうえでの工夫や知恵、態度は、グリーンウッドワークならではのものがあります。「試してみること」を通して探究していくしかない部分も多く、興味が尽きないです。

これまで削らせていただいたいろんな樹種の木々、さらにこれから出会っていく木々のみなさんへの、感謝とともにこの道を歩き続けていきたいです^_^

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グリーンウッドワーク(理由あって切られたさまざまな木を手道具で削る、暮らしの道具づくり)の愉しさとインスピレーションを共有する場になれば、と思って開いたサイトで、日々のさまざまな試み(ささやかな規模ばかりですが)や、 これまで教わってきてためになったこと、 木々と暮らす文化について思うこと、などを書いてみています。

ここnoteでは、グリーンウッドワークについてご紹介しつつ、主に、日本列島にある森の恵みと、古来からの木の文化を守りつないでいくことについて、みなさんと一緒に考えていけたら、と、当初は思ってたのですが、紆余曲折あって、「欲しいものはつくる」さまざまな試みの記録的記事が多めになっています。。。(打たれ弱いので💦コメントは優しくお願いします)

【プロフィール】

本業は自営業(翻訳・通訳業)。2014年、英国のグリーンウッドワーカー、マイク・アボット氏の「森の工房」にてテント泊+オフグリッド生活での椅子づくりを体験し、この世界にどぼん。以来グリーンウッドワークの先達の方々(出会って学ばせていただいた順に、ジョージョー・ウッド氏、久津輪雅氏、加藤真輔氏、小野敦氏、ヨッゲ・スンクヴィスト氏、ジャロッド・ダール氏、井丸富夫氏、福畑慎吾氏ほか)から教わりつつ、削り続けています。心の師、スウェーデンのヴィッレ・スンクヴィスト氏のドキュメンタリー映画『スプーンとボウルとナイフ』の字幕翻訳を担当させていただいてます。岐阜県立森林文化アカデミーのグリーンウッドワーク指導者養成講座2期修了。非営利型一般社団法人Silvaの森林再生指導員研修5期修了。

切り離されてしまった、自然のbeingsの環の中に戻ることが、一番の関心事でした。最近は環の中にだいぶん戻ってこれていると感じ始めています(2024年春分)。

海、森、音楽、猫、いちご、あずき、 自転車、 ナキウサギ、野鳥、いろんな虫などが好きです。

サイト:https://guritogreen.com

#グリーンウッドワーク #greenwoodwork #自然の声 #木の文化



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