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「花を描く理由」無職日記2

ここ数ヶ月は花の絵ばかりを描いてます。

図鑑を買ってきて、貪るように読み、花の特徴を観察してリアルに描いて見たり、簡易的に描いてみたり。

花を描くのが好きです。

何で、花を描くのが好きなのだろう。

そう考えていると一つの答えに辿りつきました。

僕は心が汚い人間だと自分で思っている。醜くて、狡くて、歪んでいる。

もしかしたら誰もが自分のことをそう思う瞬間があるのかもしれません。

僕は慢性的に自分のことをそう思ってます。

花を描いている時は、真っ直ぐで綺麗な心の自分になってる気になってる。子供の時のような瞳になっていると思う。

僕の今の目は多分、濁っている。汚い世界を見過ぎたから。

自分の醜さを実感してきたから。

そんなことないよ、と言ってくれる人もいるのかもしれないし、あなたはそうね、心が汚い人間ね、と認めてくれる人もいるだろう。

人がどう思ってくれてるかは分からないけど

あくまで自分は自分のことをそういう風に見ることが多い。

ああ、僕って良い奴だなあ、なんて中々思えない性格なのだろう。

花の絵を描いていると、心は僕の中から消える。絵と僕の間の空間に心があるように思う。その時だけは僕から離れて、花の綺麗さとの中間で洗われている。

花に執着する理由を掘っていくと

こんな記憶を思い出した。

小さい頃の母との思い出。

僕の母は、昼も夜も働いて家にいる人じゃなかったから、沢山の思い出がある訳じゃない。だから、一つ一つを割と鮮明に覚えていたりする。

幼い頃のある日、一緒に家の近くの歩道を母と二人で歩いていた。

歩道によく植えてある、この花

ヒノデツツジという花

この花を見て僕が「このお花、綺麗だね」と言った。

そしたら母は「花を綺麗だと思う、あなたの心が綺麗なんだよ」と返してきた。

僕は驚いた。

あの頃の母はイライラしていることが多かった。その母から出た優しい声と言葉。

あの日、あの言葉、あの声を僕は覚えている。

きっと花を描いて、上手に綺麗に描き終わった時

僕の中で、あの時の言葉を言ってもらえているような

そんな気分になれるのだろう。

いや、なれるのだ。だから僕は花を描いている。

僕はまだ綺麗な心を持っていると、言い聞かせるように。綺麗な心があると信じたくて描いているのだろう。

だから今日も花を描く。

あとは自分の絵の上達の為に、ある計画をしている。

花の絵を一通り描いて上達できたら、次は動物を描いて、次に物、次に建物、と描けるようになろうと思いっている。飽き性なのでランダムで描いていくかもしれないが、きっとその上達した腕が線画に生きるはずだ。そういう腕磨き計画だ。

もしよかったら、いつか僕の絵、お家に飾ってください。

今日も日記を読んでくれてありがとうございました。

お絵描きの様子はInstagramにアップしてます(^^)


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