ぬこママ

外資、日系含め、複数の事業会社にてマーケティングを担当、一周回って研究者に戻りました。…

ぬこママ

外資、日系含め、複数の事業会社にてマーケティングを担当、一周回って研究者に戻りました。社会心理・消費者行動研究を始めて、いつの間にか約30年。マーケティングやらブランドやらデータドリブンマーケティングなんかを消費者心理を絡めて語ります。

最近の記事

【経営戦略論】人事発表から見えるもの

人事とは 2月27日に、朝日新聞社の4月1日付役員人事が発表されました。 https://www.asahi.com/corporate/info/14849195  人事とは、正に会社の経営戦略そのものです。人事発表内容より、何が変わったのか?確認することで、その会社の経営戦略の方向性が見えてきます。  そこで朝日新聞の人事発表について、3月1日現在の役員構成(役割分担)と、4月以降の構成を比較し考察してみましょう。すると、役員が新たに責任範疇として付与された領域より、朝日

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    • 人はなぜ『三密』を避けたのか~社会心理学的考察~

      AfterコロナからWithコロナへ 新型コロナウイルス感染症との戦いも、さまざまな変遷を経て「撲滅」から「共存」へと移行し、社会活動や経済活動は行きつ戻りつしながらWithコロナの世界を形成されつつあるのではないでしょうか?  多くの企業が在宅勤務を前提とした働き方を模索しました。また、提供される商品やサービスの多くが、オンラインでも店頭と同様にに受けることが可能となる等、コロナは経済活動における大きな変化点であったと思います。ネットを活用した在宅勤務の推進、消毒やマスク着

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      • 東京視点でマーケティング戦略を考えるのは大間違い

         前回、「今更ながらのマーケティング論」では、諸先輩方の言葉を通してマーケティングの根幹・原則論を提示しました。 『マーケティングとは「顧客志向(Customer-Oriented)」を具現化するプロセスであり、顧客の必要なもの、欲しいもの(ニーズ)とは何か?あくまでも顧客基点で考え、企業側の都合で進めてはならない、顧客に合ったサービスや製品を提供するためには顧客との相互理解が必要、これらの考えはB2CであろうとB2Bであろうと違いは無く、しっかりと肝に銘じなくてはならない』

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        • 「Garbage in Garbage out(ガベージインガベージアウト)」

          1957年11月10日デビュー データ分析に携わる者、全てが心に刻むべき基本理念、それが「Garbage in Garbage out」(ゴミからはゴミしか生まれない)。 コンピュータ黎明期から言われ続けていることであるが、それは技術がどれだけ進歩し、処理能力や分析能力が向上しても変わらない。基本中の基本である。 最初にこの基本理念を述べたのは、米国陸軍のWillian D Mellinと言われている。以下、1957年11月10日The Times記事から抜粋してみよう。

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        【経営戦略論】人事発表から見えるもの

          Marketing principles, once again

          IntroductionNowadays marketing is no longer relying on experience and a gut feeling, but rather the mainstream trend of building strategies through hypothesis verification using data. In addition, as the digital transformation of business p

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          Marketing principles, once again

          今更ながらのマーケティング論

          初めに マーケティングの世界も経験や勘を頼りにするのではなく、しっかりとエビデンスベースで戦略構築をする流れが主流になりました。昨今は、DX化が進む中、エビデンスとして採用するのはマーケティングリサーチで収集するスモールデータではなく、ビッグデータが注目を集めています。いわゆる”データドリブンマーケティング”です。  インターネット上のデータ(オンラインデータ)や現実世界で発生するデータ(オフラインデータ)は、数字、文字、画像、音声など、様々な形式のデータがありますが、それら

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          今更ながらのマーケティング論