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ハサミ男の恐怖再び

再びと言うが私はこの作品から遊んだので再びでもなんでもなかったのだ。
今回はクロックタワー2についてである。
マリアとなぜか一緒に購入されたこのゲーム、私は相当時間が経ってからクリアした。
先日、なぜこの2本だったのか母に尋ねてみたら「マリアはエンディングが変わるってCMで見て、クロックタワーは……なんでだろ?」とのことだった。

クロックタワーシリーズについて
ホラーアドベンチャーゲームとして有名なシリーズである。
幅広いジャンルのゲームソフトを出していた、ヒューマンという会社から発売された。
スーパーファミコンで初代、プレイステーションで2とゴーストヘッド、プレイステーション2で3が発売されたそこそこ息の長かったコンテンツだ。
3に関してはヒューマンが無くなってしまったのでカプコンから発売された。私はカプコンを許さない。
初代、2、ゴーストヘッドはひたすら敵から逃げて隠れるゲームだ。3はミュージカル仕立てのボス戦ありのアクションゲームだ。求めていたのはコレジャナイ感が半端ない。
初代と2は「シザーマン」という不死身の怪物から逃げ回り、謎解きをしながら建物から脱出する、という運びになっている。
この「どうにもできなさ」が恐怖を掻き立てるのだ。

システムについて
二行ほど前に書いてあるがひたすら逃げ回る、隠れる、謎を解くがゲームシステムだ。
初代と2に共通した話ではあるが、主人公のジェニファーちゃんはいたいけな少女である。バイオハザードやサイレントヒルのようにをゾンビの頭をショットガンで粉々にしたり、謎の生き物を鉄パイプで殴り倒すなんて芸当はできないのである。
移動やアイテムの取得、特定の位置を調べるなどは全てカーソルを合わせてボタンを押す(クリックする)。
調べられる場所などにカーソルを合わせるとカーソルの形が変わるのだ。おっかなびっくりクリックしてほしい。
遠くから不穏なBGMが聴こえるのが出現の合図。いわゆる自然沸きである。
特定の場所やアクションで出現することもあるので、なんとか自然沸きをやり過ごして「これなんだ?」と調べた途端現れる、みたいなこともある。
クリックするのも怖いし、何もしなくても現れるんだからタチが悪い。
万が一、シザーマンに追い付かれても場凌ぎの回避方法がある。
RSIシステム(連打せずにはいられないシステム)である。これで体力の消費と引き換えにシザーマンをちょっとだけ撃退できる。その隙に本当の回避ポイントを探さなければいけない。
またこのクロックタワー2に関しては、主人公が選べる。
スタート画面で選ぶ形ではないが、特定条件達成でジェニファーになるか、ジェニファーの保護者ヘレンになるか決まる。知っていれば選択式とさほど変わりない。
難易度としてはどちらも甲乙付け難い。

ストーリー
グラニット孤児院からバロウズ家に養子に出されたジェニファーちゃんだが、養子先で殺されそうに。なんとか生き延びて大学で働くヘレンさんの家に身を寄せることになった。
犯罪心理学者であるバートン教授のカウンセリングを受けながら暮らしているところに再びシザーマンの影が……。
というのがこの作品の話である。
初代からの続きとしてのストーリーだが、この作品からプレイしても何の問題もなかった。
とりあえずシザーマンというヤバいやつがいる、そしてこいつに殺されかけるという事さえ理解していれば困ることなどない。
そして、このゲームもマルチエンディングである。
ストーリー中の分岐と持っているアイテム、最終ステージの生存者でエンディングが変わる。
一番いいエンディングを出すならヘレンの方が簡単だった。
ホラーあり、サスペンスあり、ラブロマンス若干ありの充実したストーリーだ。
ちなみに初代をプレイしているとなんとなくシザーマンの正体がわかってしまう。とんだネタバレである。

今年のRTA in JAPANではクロックタワーゴーストヘッドのRTAがあるそうだ。あれも初代と2をやった人からすると疑問符祭りの作品ではあるが根底は同じ。
同じタイプのホラーゲームだとデメントや返校などごある。
まだ入手しやすいし、初代はリメイクが来る、と言われている。いつ来るんだ。
ホラーゲームは人を選ぶので、この記事を読んでちょっとだけ興味を持っていただければ幸いだ。
年末のまとまった休みがある方々はやってみていただきたい。

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