1LDKの心

誰かを許せる程、私は優しくない。
君たちが思ってる程、私は優しくない。

『面白いね』『へぇーそうなんだ』『知らなかった』『凄いね』
だって”優等生”なんだから。
「毎度馬鹿馬鹿しい話…ってのもそろそろ飽きたでしょ?」

寧ろ酷く穢れたような人間だ。
誰彼彼も 蔑ろ。
正しく嘘も吐けない。
黙り口を噤むことも出来ない。
優しさと私は寧ろ対極の様な物で。
勝手に期待値上げて、勝手に失望して。
気付けたくせに、直せていない。
こんな私は、どう生きてゆけばいい。
私は立派なニンゲンになど、なれそうもない。
私はちゃんとした大人になど、なれそうもない。

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