サロン記事(2020/4/2投稿)

※投稿から1年が経過した記事は西野亮廣エンタメ研究所サロンメンバーに限り口外(コピペ)OKになっています。

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4月2日(木) ※4月4日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「ソーシャルディスタンス(人の距離)が叫ばれているのに、TVタレントは、なんで普通に収録して、なんで普通に唾を飛ばし合っているんだ!収録もマスクしろよ!」という非難が集まる中、YouTuberのラファエルさんは最強だなぁと思っているキングコング西野です。

さて。
今日は『チームを残していく為に、今からできること』についてお話ししたいと思います。



「Zoom呑み会」が流行っていますが、「コロナの終息と同時にZoom呑み会が無くなるか?」というと、きっとそんなことはなくて、Zoom呑み会(オンライン呑み会)は呑み方の選択肢の一つとして残るでしょう。


となってくると当然、缶ビールや缶ハイボールの需要は増えますし、他方、これまでのお客さんの何割かがいなくなることが決定している居酒屋は、新たな収益源を開発しなければなりません。
 

 
アンチの相手に疲れた堀江貴文さんが「もう金輪際、リアルイベントはやらない!」と発表されていましたが、きっとそれは一つの正解で、これまで以上にウイルスの存在が身近にある未来(新型コロナウイルスの次のウイルスの脅威が常にある未来)を生きる僕らは、今現在、準備を続けてきたイベントに新型ウイルスの流行がぶつかった時の回避法を知りません。

おかげで、イベントを開催すること自体が「ともすれば自分達の活動を終わらせるギャンブル」になりつつあります。



イベント関係者は、たとえイベントをキャンセルしても瀕死状態に陥らなくて済むように自分達のビジネスを再設計する必要があり、「イベント開催1週間前からしか会場の予約を受け付けない」という方法でキャンセルのリスクを減らし、ウイルスを乗り越えることを考える会場(劇場・ライブハウス)が出てくる展開もありえそうです。



「1週間で集客できるアーティスト」なんて、ほぼ存在しないので、小さな会場が重宝され、皆の憧れであった「日本武道館」や「さいたまスーパーアリーナ」といったマンモス級の会場は、ここから苦戦を強いられるでしょう。

この規模のイベントをキャンセルするとなると、一瞬で会社が潰れます。

今回のコロナで、そのリスクの高さを知ったアーティストは、マンモス級の会場と少し距離をとります。
厳密にいうと、〝アーティストの所属事務所が〟距離をとります。





このサロンで何度も申し上げていますが、コロナは「流行り病」として捉えるのではなく、インターネットが出てきた時のような…またはスマートフォンが出てきた時のような、「時代」として捉えた方が良くて、今、僕らは、これまでの生き方や働き方を大幅に見直す局面に立たされています。



その時、涙を流すのは「変われないリーダー」がいるチームです。



僕は時々、会社のコンサルを受けているのですが(※まもなくZoomコンサルのサービスを始めます)、その際、5社に1社ぐらいの確率で、〝もう賞味期限が切れてしまったビジネス〟をなんとかしようとする経営者さんに出くわします。
「電場ボックス業界を、もう一度盛り上げたい」みたいな相談です。



相談を受けた以上、僕にはその会社を守る責任が発生しますので、そういう場合は、「その想いは捨てた方がいいですよ」とバッサリと切り捨てるようにしています。

どえらい空気になるのですが、叶わない願いに振り回される社員さんや、社員さんのご家族のことを想うと、ここで社長の息の根を止めて、別の可能性を探った方が良いので。





ここ数日、日本中の百貨店さんが「コロナの影響で売り上げがぁ〜」と泣き喚いていますが、品揃えの多さを売りにしている百貨店なんで、もはやAmazonの縮小版でしかなく、コロナ前から終わりが始まっていました。

少し考えれば、「【商品】を売り続ける以上、Amazonの競合になっちゃうから、百貨店は【商品】を売っちゃダメだ」という答え(シフトチェンジ)に辿り着きそうなものですが、成功体験や習慣を捨てることは、よっぽど難しいみたいで、多くの百貨店がAmazonの縮小版として【商品】を売り続ける道を選びます。

コロナが寿命を短くしただけで、【商品】を商品にしている百貨店は、遅かれ早かれ潰れるでしょう。

厳しいことを言うと「遅かれ」は無いです。結構、早めに潰れると思います。


ウイルスのリスクを鑑みた上で、百貨店さんは、とっとと商品を【体験】に切り替えた方がいいでしょう。
テーマパーク化しないと無理っす。




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▼ 成功体験や習慣を捨てることは、よっぽど難しいみたいなので…
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いつの世も「変われないリーダー」がチームを潰してきました。

んでもって、変われないリーダーは、変われないリーダになろうと思って、変われないリーダーになったわけでなく、成功の積み重ねが「変われないリーダー」を作り上げています。

そのことは歴史が証明しているので、株式会社NISHINOの面白い未来を考えた時に、「西野亮廣が『変われないリーダー』になる」という前提でチームを設計した方が良くて、「レギュラーでやっているプロジェクトを毎年(会社の設立日に)一つ辞める」という決まりを作った方が良さそうです。



ホワイトボードに現在手がけているプロジェクトを並べて、チームの皆とお酒を飲みながら(無礼講の雰囲気たっぷりに)「今年は、何を辞めようか?」と話し合う場を設けることが、「変われないリーダー」を強制的に変える一番の方法だと思いました。



ハイスピードでゲームチェンジが繰り返される時代に入り、くわえて、ウイルスによって明日の形さえ読めなくなり、「変われないリーダー」のお荷物っぷりが目に余るようになってきました。

「変われないリーダー」に「変わりましょうよ」と言っても無駄なので、【変われないリーダーが変わらざるをえないシステム】を組んだ方が良いでしょう。

これは株式会社NISHINOに限った話ではなくて、あなたの会社や、あなたのチームでも使える方法なので、是非、使ってみてください。



最後に、イイ感じにする為に、進化論をゴチャゴチャ言っているチャールス・ダーウィンの言葉で締めくくっておきます。



It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.
(生き残る種とは、最も強い者ではない。最も知的な者でもない。最も変化に適応した者だ)



現場からは以上でーす。

 
 
【追伸】
英語の名言で文章を締めると、なんか、それっぽくイイ感じになるよね。

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