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さよなら東芝未来科学館

閉館発表で、興味津々

 2024.6.26に東芝未来科学館に行ってきました。組織の改変で色々話題の東芝ですが、川崎駅の近くにある東芝未来科学館の一般公開を終了するというニュースを見ました。東芝、東京芝浦電気の名前に入っている、芝浦の本社を川崎に移すという流れの中で発表されて、すごく寂しさを感じてました。そこで、まだ行ったことのない博物館が見られなくなる前に行こうとなり、相方が予約してくれました。

東芝の歴史・今・未来

 自分と同じような考えの人が多いのか、平日昼間でありながら結構混雑してました。予約制で、予約枠はいっぱいという状況だったようです。
 東芝の歴史のコーナーでは、明治初年のからくり人形から、電球、家電製品、ワープロ、電子機器という流れの中での、代表的な製品が置かれていました。年表を見ながら、科学技術の歴史の上でも重要な『国立科学博物館認定の重要科学技術資料』のプレートのついたものが結構あるなとか考えながら見ていました。個人的にも東芝の家電は結構好きでした。ここには展示されていませんでしたが、日本で初の家庭用ドラム式洗濯乾燥機は雑誌の記事で見て、ちょうど洗濯機が欲しかったときなので指名買いをしました。撤退するまで、パソコンはDynaBookを何台も使っていましたね。最後のガラケーも東芝でした。ちょっと変わったものが好きだったので、ワンセグTVのついた携帯音楽再生機器ていうのも持っていましたね。

巨大電球・東芝の電球のCMソングは懐かしかった
ワードプロセッサー

 自分の中で、いちばん重要なのは日本語、漢字変換機能のワープロの登場でしょうか。このあたりの話は、辞めてしまった仕事も大きく関わっていて、東芝と組んで開発したことで時代に取り残されずに済んだと聞かされていました。漢字を使って電子データ‐を作成できたことが、現在のオンライ業務にも耐えられるものとなったのは間違いないです。ついでに展示されていたデジカメは、実際に買おうと思ったものでそれを思い出して面白かったです。

『国立科学博物館認定の重要科学技術資料』のプレートのついたX線装置
自動改札機・紙券を読み取る機能はもうすぐいらなくなるかな

 ここで紹介した者の他に、体験できる(遊べる)ものや、VR(ヴァーチャル・リアリティ)を使った大規模施設に係る技術が紹介されていて面白かったです。現在や未来の技術の中ではやはり発電関係の強さがわかります。そんな中で、ポッカリと触れられていないものが気になってしまいました。
そう、原子力発電所です。経営的に大きな分岐点であった原子力発電は、大人の事情で曖昧にされてしまったとしか見えませんでした。切り捨てて売ってきた家電や、電子技術(メモリーチップ)が誇らしげに展示されているのと対照的でした。
 そう言えば東芝が三井の系列に入ったところから、自社にあまり関係のないところで翻弄されていた会社でもあるのかと感慨深かったです。

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