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モニターヘッドホン探訪記 SONY MDR-CD900ST

買いました。

音が好みとかそういうことではなく、日本ではデファクトスタンダードになっているということで、メートル原器的な意味合いとして。

まずうちの視聴環境としては、Mac mini (macOS Big Sur)のApple Musicからロスレスで再生しています。
オーディオI/FとしてBehringerのUMC204HDを噛ませていて、MIDI設定から192,000Hz 24bitに設定してあります。

まず装着感ですが、かなり悪い部類に入ります。頭がデカイ(市販のキャップが入らないことがある)という問題もさることながら、耳もデカイため900STの薄いイヤーパッドだとほぼオンイヤー状態になります。そのため、ヘッドホンによって耳が常に押しつけられている状態になるのです。

肝心の音質は、解像感は高いです。ただし、巷でよく言われているようにバランスは悪いと思います。
音楽をリスニングしていて感じるのは、「まず耳に唾が飛んできそうな距離にボーカルがいて、その後ろで楽器を演奏している。」といった感覚です。
「日本のスタジオで歌物をモニターする。」といった用途で考えるとピカイチなのでしょうか。よく言われる「サ行が刺さる」といった感じはないため、サ行が刺さると言っている人はどれだけデカイ音で聴いてるんだろう?と思いました。

ボーカルレコーディングのモニターに用いるのであれば買って間違い無いかもしれません。(私は録音とかしないので詳しくは分かりません。)または、どこのスタジオに行っても置いてあるから持っておきたい。という用途でもいいと思います。
ただし、これでミックスをするとか音楽をリスニングするというのはあまりお勧めしないです。リスニングするけどボーカルが前面に出てくるような音が聞きたいとか、ASMRみたいなものを聴くという用途にはいいと思います。ただ、イヤーパッドが薄いので長時間の使用は難しいでしょう。

最後に、装着感改善のためにイヤーパッドを変えるか否かですが、出音のバランスはドライバーユニットと耳との距離に大きく影響していると個人的には思っています。そのため、音のバランスが狂うことを覚悟しておく必要があるのではと思いました。

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