1周年前にドラガリをふりかえる①
アイデアと洗練されたデザインで世界中の人をゲームの虜にしてきた任天堂とモバイルゲーム市場で多くの作品を生み出し、サイゲスターシステムや数々のコラボで今なおプレイヤーの財布を握って離さないCygamesがコラボした夢のような作品のことを、みなさんは知っているか。ドラガリアロストは2018年9月27日にiOS/Androidでサービス開始したアクションRPGだ。
人とドラゴンが共存しているファンタジー世界で、悪しき魔神から世界を救うというのが物語の本筋で、プレイヤーは竜の血を継ぐ王家の王位継承権第7位であるユーディルとなって戦いに身を投じていく。
任天堂とCygamesがタッグを組んだ作品ではあるのに、未だに知名度が低かったり「前やってたけどやめたよ」などと苦笑いされる。というのもサービス開始時にインストールした私も一度このゲームをプレイすることをやめたことがある。サービス開始当初に完成しているゲームは多くないが、ドラガリにには面倒な要素が複数あった。ひとつでは問題なかったかもしれないが、積もりに積もった結果諦めたという人は少なくないと思われる。
また、ソーシャルゲームと呼ばれるゲーム、特に売り上げランキングの上位に名を連ねるゲーム等は期間限定イベントの開催等で多くの時間が必要になってくる。自ずとプレイするゲームの数は絞られてしまうのだ。そういった流れから初期のドラガリは受け入れられて貰える代物ではなかったのだ。
しかし、プレイヤーの意見を反映しプラスアルファの要素も加えるなど地道なアップデートを続け今現在は初期の不満点をすべて払拭したと言ってもおかしくないだろう。
これは私の持論だが、ソーシャルゲームは「いかにプレイヤーに時間をかけさせるのがうまいか」が必要ではないかと思っている。例えば、ストーリーが面白いという作品があるとしよう。そのストーリーを読んでいる時間は当然他のアプリを起動することはできない。ソシャゲの多くが期間限定イベントをするのはなぜか?期間限定と銘打つことで時間を拘束するためだ。キャラクターの育成難易度が高いゲームはどうだろう。難易度が高いというのは育成するための素材の数がとても多く、プレイ時間が多くなってしまうもののことだ。こうした複数の要素によって意図的にプレイ時間を増やすようにゲームのデザインがされているのではないか と最近思うのである。
上記の点をドラガリはある程度解決することに成功した。それは、オートモードとオート時のNPCが賢くなったことや2倍速まで可能なゲームスピード調整、一度クリアしたステージならスキップすることができるスキップチケット、素材入手の大幅緩和に素材交換機能。大事なことは、これらの要素はプレイヤーが望んでいたことであり、実際にプレイヤーの意見を取り入れていることが分かったことだ。また、この変更によって新規のプレイヤーも容易にレベルアップしていくことができる。
ドラガリは来月で1周年を迎える。少なくともガチャ仕様の変更が行われた4月末までは欠点が目立っていたかもしれない。しかしそこから確実に楽しく、遊びやすく、快適なゲームになったことは間違いない。そこで今回はこの1周年を前に、ドラガリについて語っていきたいと思う。
ここが変わったドラガリ
サービス開始から2019年8月27日までの戦闘UIは以下の通り。(スマホの縦長画面なので拡大してね)
これが先日のver.1.11.0では大きく変更された
スキルが発動した時に表示されるようになったことや、スキル時間まで表記されるようになった。スキル発動時のカットインが嫌な人は非表示にすることも可能だ。私としてはとてもワクワクする仕様変更であった。なによりどれだけ強化されたかばばーっと画面に出てくるのが気持ちいい。
ドラガリの戦闘は単調に見えがちだがいざプレイするとサクサクとできて意外と楽しい。これはタッチでの攻撃、フリックでの回避、長押しのバーストアタック、そしてキャラクターよりダイナミックな攻撃ができる竜化といった要素がうまく絡んだ結果だと思う。エンドコンテンツ以外の戦闘では1分くらいで終わるのでサクサクできるのが気軽にできて良いところ。
ハーフアニバーサリーに合わせて行われたver.1.6.0アップデートもドラガリを大きく変えただろう。1.2倍、1.5倍、2倍のゲームスピードが追加され、スキップチケットは使えないが周回する必要があるクエストを消化するハードルが低くなった。この後のアップデートでオート時のAI強化等も含め、時間がかかり面倒な要素を排除していった印象だ。
そして忘れてはならないのが竜輝の護符の2枚装備だ。パーティ編成の自由度を広げ、キャラクターの強みをさらに生かせるようになった。昔はガチャから出ていた竜輝の護符も今ではゲーム内アイテムで交換するようになり、理想のパーティを組むことがより簡単になった。
といった感じで1周年ナームちゃんねるを待ちつつその②へ続きます。