春先はエモーション
毎年同じようなことを書いているような気がするが、暑くもなく、寒くもなく、暖かく涼しい、天気の良い、静かで柔らかい日が年に何日かだけある。
日本には四季がある、といえば聞こえは良いが、もし毎日こんな日がやってくる土地があるなら、私はそこに引っ越したい。
それとも、就職しなければ退職できないのと同じで、冬を越えなければ今のような気持ちで春を迎えることはできないのだろうか?わからない。
こういう日には、誰とも会いたくない。外に出て、ただただ歩いていたくなる。概念や抽象を全て部屋に置いて現実だけに直面したい。
後頭部の後ろに、言葉が出てくる蛇口が付いているところを想像してほしい。普段、この蛇口は開きっぱなしなので、桜を見ても「桜」だと考えてしまうのです。今日のような日にはこの蛇口をギッチギチに閉めてください。
もしあなたがサルトルのように発狂したとしてもそれは私の預かり知らぬことですし、もしかするとそれは必要な通過儀礼なのかもしれません。
今日があなたにとって良い一日でありますよう。
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