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趣味で「生き方」を考える意味

 “歌系の趣味”をなぜ続けているのか、と問われて、「生き方を考えるために続ける」と、答えたことをきっかけに(この記事で紹介)、“歌系の趣味”にまつわるエピソードから自分観察してみようというテーマの15回目です。きっかけがあったので、なぜ素人のわたしが、この内容の「マガジン」を設定したのか、にふれてみました。

 2021年11月16日のこの記事(力を抜く、自己観察。自分と人とつながる。それって‥)の最後に、「いずれ機会をみてふれることがあると思いますが、趣味だからこそ。プロがそれを考えるのは当然だと思っていますが」と、私は書きました。

 その11日後のこちらの記事(音楽は音を楽しむ)で、音楽だけでなく、「音楽からすべてへ」楽しさを基準に生きることを目標にする、ということも綴りました。

 ただ、これは、楽しめるようになりたい。という願望であり、まだ、達成できていない境地でもあります。

 「いずれ機会をみて」というのは、この、「単なる楽しみ“歌系”から自分観察 」というマガジンが進行して、一つ区切りがくるか、それを綴るきっかけがあったら、というくらいの意味合いでしたが、今回、きっかけの方が早くやってきました。

アマチュアこそ愛好家

 アマチュアというと、プロではない。素人? というイメージもあるかもしれません。でも、語源をたどると、ラテン語の amator 。そこからフランス語の amateur となり、英語の amateur となったといわれています。
 
 この語源のレベルだと、「~を愛する人」「愛好家」という意味です。

他方で、プロとは?

 アマチュアの対義語、かどうかは微妙な解釈もありますが、プロは、「profession」とされる、という意味合いが由来と私は学びました。profession とは、専門的な仕事のこと。
 職業として、生業にしている、ということと、能力が高い、という2つの意味合いで現在は使われている印象です。

プロにはアマチュアであり続けてほしい

 このタイトルは、わたしの願望です。プロの芸術家、プロのスポーツ選手に、どうしてもこれを求めます。あくまでも商売として、という雰囲気がかもしだされているプロは、どんなに作品やパフォーマンスがすぐれていてもわたしはファンになれない傾向があります。逆に、好きで好きでしょうがない。これを今やれることが嬉しくて仕方ない。そんな雰囲気を感じるプロのファンになる傾向があると、わたしはわたし自身をみています。
 わざわざ、アマチュアとプロの語源の話しを出しましたが、語源までたどると、愛好していることと生業にしていることです。生業にすることと、愛好することは、相いれないものではありません。生業にしつつも、愛好している。そういう姿であってほしい。そう思うのです。

生き方は働き方と直結

 プロとは、生業にしていること。そこに目線をおくと、働き方に直結します。働き方は、生き方にも通じる要素は沢山あるでしょう。だから、プロ=生業にしている人=生き方に直結している人が、生き方を自分の職業から語るのは、当然です。それがなくて、生業にしているとしたら、ただの金の亡者、までいうといいすぎでしょうか。でも、わたし個人の印象としては、生き方まで考えてプロとしてその特技を実践している人のファンになりたい。そう思うわけです。

だからこそ“歌系の趣味”で生き方を考える

 ここでようやく、冒頭の、11月16日の記事にもどります。
 “歌系”なんて、自分の趣味をまた曖昧な表現をしています。でも、それを通じて「生き方」まで考える。「自分観察」をしてみる。そこに、このマガジンを設定した思い入れがあるのです。 

この記事のきっかけ~ Stand.fm でフォローしている番組から

 いつかそれをまとめたいな。そう思いながら3か月以上経過しました。そんなとき、2月9日の夕方、以前に紹介した、Stand.fm の番組を展開している古澤利人さんが、こんな番組を放送されました。

#116 歌と人生の向き合い方

 まさに、生業にしているけれど、愛好家でもあり続けている。この放送をきいたときに、そう強く、確実に感じました。あげられている教え子、門下の方のエピソードは、わたしの場合は、同門の生徒で思い当たるところもあったりします。コロナという異物が突然やってきたおかげで、いろいろな価値観が顕在化しました。その中で、ともに“歌系の趣味”をしてきた仲間が、歌をどう考えていたのか。そんな一面もみえたような気がするこの2年です。
 わたしは、この番組で、古澤さんが語っているような立ち位置で、これからもいきたいな。

 そう確実に思ったので、きっかけとして、この番組を紹介する記事を綴りました。

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トップの画像は、その、古澤さんの番組の Stand.fm の画面の一部です。

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