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高崎市・第二層協議体 小規模情報交換会3日目

11日は、高崎市の第二層協議体小規模情報交換会の3日目(最終日)でした。

過去2日と同様に、午前午後1回開催で、11日は、私は両方に参加させていただきました。


過去2日のまとめ

これまでの共通は、2度目の企画ということもあって、よい意味の慣れで、より自然に、より活発に意見交換ができていること。やはり、初対面ではなんとなく遠慮がちになりますし、同時に、そういうのを気にしない傾向が強い、日頃“声の大きい人”の発現がめだってしまうな、という感想なのですが、今年はそういうのがすっかりなくなった、ということです。だから、いろいろな人のより小さな意見や情報も出てきている、という感じ。

そして、やはり、「ジブンゴト」になってきているな、という印象があるのも、過去2日参加しての感想でした。他の協議体の活動を聞いても、「へー、そうなんだ」という雰囲気が多かった昨年。それに対して「うちとはここが違うけれど、ここは参考にできる、なんとかうちで取り込めないか」という視点に替わったということ。この「」の中は2つポイントで、①「うちとはここが違う」がまずしっかりあって、「なんとか取り込めないか」と、利用する、②“積極的善意なパクリ”の目線で聞いているということ。

3日もこの2つは(程度の違いはありますが)確実に感じられました。

今日参加の協議体の特徴

既存資源の活用のことは、過去2日の感想でも書きましたが、たまたま、今日参加の9つの協議体は、比較的既存資源(ここではとくに限定して、既存資源のうち、もともと存在する地域活動、ボランティア活動の意味で)があって、そのままその人達が協議体に参加してきた、というパターンが多い印象です。

あと、ちょっと特徴的だったのは、今日は、2年目の慣れはあるものの、最近協議体活動に参加しました、という方がやや多かったこと。だから、質問的なことも多めな印象でしたが、それは、基本に立ち返って確認するという点では、それらも有益な意見交換だったと思います。

それぞれが意思があるからこそ

午前は、高崎市でもっとも有名といってよい居場所事業を実践している協議体が参加。これが、その活動日と重なったので、日頃1層協議体でお会いしているその方は不参加という状況。ここで、その方以外の協議体メンバーからの話を聞けたのは、私にとっては新鮮でした。そして、「あ、そういう視点もあるんだ」ということも多々あり、一つのことをまとまって活動していても、一人一人の思いは(ずれている、ということでなく、各自がより大切にしていることがある)あるんだな、と思いました。そして、それがあるから、自然に、力まず、参加して活動でき、そういう人達が集まっているから、団体としての力も発揮されているのだとも思います。

物理的な地理の課題

午後は、物理的に特徴のある協議体が集まりました(偶然で、そういう意図で組み合わせたわけではない)。面積的に大きかったり、学校区が沢山あったり、面積はたいしたことはなくても、長細かったり、高低差があったりなどなど。だから、かもしれませんが、移動手段の確保の話はヒートアップ。また、居場所の話にしても、遠かったり、高低差があるから、小さな場所でもいいから細かくないと! という方向に。また、市の交通施策の結果、「ぐるりんタクシー」などが走っていたりいなかったりで、その使い勝手の話は、なるほど、その地域の特徴からは、現在のぐるりんでは不便だろうな、ということが伝わってきました。
こういうのは、私は高崎市では街中在住なので、なかなか実感しづらいところ。でも、物理的なものだから、工夫や解釈でなんとか解決できるものではない。だからこそ、何が課題かをはっきりして、解決できる組織などに提言する役割が大事になるな、とも思います。
(街中も、高齢者施策としては、太い幹線道が地域社会を遮断するなどの形であらわれて、物理的な課題がないわけではありません)。

お宅カフェ 小さいできることから資源を活用の典型!

昨年の(小規模ではない)情報交換会の資料展示で、そのおとしよりぐるりんタクシーを活用し、その沿線の個人宅をカフェとして巡回する企画をみつけました。それを実践した協議体の参加もあり、実際にお宅をカフェにした方も11日は出席。その苦労話と、お楽しみ話と。あらためて、これは比較的ハードルが低いけれど効果的な取り組みだな、と思いました。
私も、私の参加する北東西協議体でそういう話がでたら、ぐるりんのバス停のすぐ近くなので、やってみたいな、とも。

既存団体との関係の在り方の一つとして

「協議体がコーディネートする」という発想が、午後の交換会では出てきました。
これはなるほどな、と、感じてはいたけれど、言語化されると納得感が強くなるものでした。
それぞれで活動している人、団体同士の情報交換が不十分ではないか、というところで、それをコーディネートするという意味合いです。実際に実践している方の発言がきっかけでしたが、2日目などで強く感じた、既存団体との関係の在り方の一つとして意識したいな、と思う意見だったと思います。

コロナ禍をこえてますます重要性が高まって

3日6回のうち(予定では5回だったが、都合で)4回参加させていただき、全体の印象は、冒頭に書いた2つ。
でも、コロナ禍で活動がとめられたあと、濃淡はありますが、再開し、また、コロナ禍の中でもできることが継続されていたということが確認できたと思います。

これを活かして拡大しないと。
コロナ禍は、協議体活動と真っ向対立で相性が悪いものでした。それは、活動ができなくなる、ということだけでなく、協議体活動をとおして防ごう、改善しようとしていた高齢者施策の課題を一気に加速させてしまった、という側面もあります。いくつか、フレイルが増加したという報告はででいますし、生保の増加も無関係ではありません。具体的な数字に既にあらわれてしまっている。ということは、ますます必要性が高いものになったということでもあるわけですから。


冒頭の画像は、前回に引き続き(シリーズ感を出す意味も含めて)、同じ画像を使用させていただきました。提供に感謝申し上げます。

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