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【役員・運営委員紹介】椎名祐司さん(NPO法人ながめ黒子の会)

群馬県地域づくり協議会の運営に、どのような方たちが携わっているのか。みなさまにご紹介するため、運営委員の普段の活動内容や地域への想いなど、自己紹介いただくコーナーです。
今回は、群馬県地域づくり協議会運営員(顧問)である椎名祐司さん(NPO法人ながめ黒子の会)のご紹介です。


1 自己紹介

氏 名:椎名 祐司(しいな ゆうじ)
運営委員歴
副会長:1998年(平成10年)7月~
会 長:2002年(平成14年)7月~
顧 問:2022年(令和 4年)4月~
活動団体:NPO法人ながめ黒子の会(みどり市)

【活動概要】
 日本の近代化遺産である木造の芝居小屋「ながめ余興場」を保存・利活用しながら、地域の活性化や文化の向上とともに、次の世代の子どもたちに素敵な「大間々町」を残していきたいと考え、まちづくり活動を行っています。
 平成5年の発足当時は初代会長として、現在はNPO法人の理事として活動しています。

ながめ余興場イベント見送り

2 団体の主な取組
 (NPO法人ながめ黒子の会)

 ながめ黒子の会は、ながめ余興場に縁のある梅沢武生劇団をはじめとした大衆演劇のほか、ジャズやクラッシックコンサート、歌舞伎や人形浄瑠璃、落語など幅広いジャンルのイベントを成功させ、ながめ余興場を文化発信基地として確立させました。
 平成18年7月にはNPO法人化し、自主企画として年4回の定例落語会や、毎年10月に開催される市主催の関東菊花大会中のイベント(大間々ながめ亭菊華寄席)などの委託運営を行っています。
 平成28年には、合併10周年企画として、ながめ黒子の会を中心とした創生落語制作委員会を立ち上げ、旧3町村(東村・大間々町・笠懸町)の偉人や有名な伝説を題材にした創生落語を制作しました。
 3つの物語を100年後まで語り継がれる創生落語として台本化し、プロの落語家(三遊亭楽麻呂さん・三遊亭萬橘さん・三遊亭王楽さん)による口演会をながめ余興場で行いました。

三遊亭楽麻呂さん
三遊亭萬橘さん
三遊亭王楽さん

 平成29年からは、みどりジュニアアカデミー創生落語伝承事業として、毎年10月から11月にかけて、市内8校すべての小学6年生(約400人)を対象に、落語の指導をはじめ、生きていくことの意味を伝えていく特別授業を行っています。12月には、授業を受けた児童を中心に、3人の落語家による口演会をながめ余興場で実施し、次世代に継承する取り組みを着実に進めています。

創生落語伝承授業

3 他団体へのメッセージ

 ながめ黒子の会を立ち上げた当時は38歳。
 文化ホール建設ブームの中、一時は取り壊しの話も出ていた木造の芝居小屋「ながめ余興場」を残すことができたのは、会の中心メンバーが30代から40代の若者だったからだと思います。いつの時代も若いエネルギーが時代の変革を担っていくものと信じています。
 地域づくり協議会にも25年近く関わってきましたが、次の担い手として、沼田会長にバトンタッチできたことも自身の役割の一つだと考えています。
 失敗を恐れずに、どんどんチャレンジする前向きな活動を望んでいます。

4 活動で意識していること

①  この指止まれで、心がワクワクするような企画を考えること
②  目に見える強み、目に見えない強みを探すこと
③  肩に力を入れずに、気楽に執念を燃やすこと
④  次の世代の人たちの批判にも耐えうる「まちづくり」をすること
⑤  自分たちのまちを自分の言葉で語れる子どもたちを育てること
 
*会長職を退いた後、今でも毎回、ながめ余興場のイベントでは駐車場係をしています。駐車場係は、「よかった」「楽しかった」と最後に声をかけてもらえる喜びがあるからです。

ながめ駐車場

5 略歴等

平成 5年 ながめ黒子の会黒子頭(会長)
平成11年 ながめ黒子の会隠密頭(顧問)
平成12年 全国芝居小屋連絡協議会副会長
平成18年 NPO法人ながめ黒子の会理事(世話人)
平成19年 地域づくり団体全国協議会副会長
平成19年 全国芝居小屋会議事務局長
平成23年 全国芝居小屋会議監事
平成29年 地域づくり団体全国協議会幹事
平成30年 全国芝居小屋会議副会長(現在)


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