おすすめアーティスト紹介 角松敏生

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1981年デビュー。ヤマタツ(山下達郎)フォロワーとして彗星の如くシーンに登場。典型的なシティポップの音楽性で当初こそヤマタツのパクリだのなんだの言われ音楽通(笑)のうるさがた共に叩かれもしたが、徐々に硬質な打ち込み系ファンクや、フュージョン、民族楽器、ヒップホップ等あんまヤマタツには無い要素を取り入れていき個性を発揮していく。アイドル等のプロデュースも積極的に行いヒットチャートにもガッツリ食い込むようになり、ついにうるさがた共を黙らせた(笑)。軟派な見た目とは裏腹に中々の熱血の叩き上げのアーティストだぞ!

●客観的データ

・シティポップ界隈での存在感
竹内まりやの「plastic love」をはじめ、国内外で日本製80sシティポップ再評価の流れが起きている。しかし、今のブーム以前からシティポップのマニアというのはいつの時代も一定数ひっそり居る!そしてこの角松敏生は、そうした一部の熱心なマニア(笑)によって長年支えられているシティポップ界隈において一際強い存在感を放っているのだ!その理由は、彼の曲はシティポップマニアにはたまらないからだ!全然説明になってないが(笑)そういう事だ。シティポップ好きの琴線に触れまくる男、それが角松敏生だ!

・激しい音楽性の変遷
似ていると言われるヤマタツとの最大の違い、それは音楽性が時期によって激しく異なるという点だ。ヤマタツは誤解を恐れず言うといつも同じような感じで安定しているが角松は違う!シティポップの代表選手と思われているが、そっち系だったのもせいぜいデビュー4、5年ぐらいである。その後はフュージョンや打ち込み全開のエレクトリックファンクやフュージョンに傾倒していき、バッキバキのハイパーなサウンドになっていくのでこの辺はシティポップ専門リスナーはまず聴けないだろうな(笑)。また最大のヒット曲は「WAになっておどろう」だが、これもシティポップとは言い難い。全部の時期が好き!というファンはそんなにいない気がする。

・大ヒット曲が無い?
角松って大ヒット曲無いよねーなどという輩がたまにいる。いやあるって!「WAになっておどろう」である。みんなのうたで放送されるやいなや大反響!大人気!人気過ぎてその後長野オリンピックのテーマ曲に大抜擢され、それどころか閉会式セレモニーに生出演生演奏で全世界配信!時間もまぁまぁ長い!我らが角松敏生が思いっきり顔出しで全世界に流れたのだ!信じられん!V6によるカバーも大ヒットで文句なしのメガヒット曲なのだが・・・。
なんとこの曲、角松敏生が活動休止中に素性を隠して結成していた「AGHARTA」なる覆面バンドで発表された曲という角松のキャリアの中でもかなり特殊な位置づけの作品なのだ。そして角松はこのバンドでは「長万部太郎」名義で参加していたので作曲クレジットも当然「長万部太郎」となっている。「WAになっておどろう」が、角松敏生の曲だと知っている人は意外と少ない!これが角松名義だったら結構人生違ったのでは?と思っていたら本人もインタビューで後悔していると語っていた。するでしょうね!これはマジで勿体ない。運が悪い。

●個人的に好きな点(主観/偏見/独断まみれ)

・シティポップ系の曲が最高
デビュー4、5年のシティポップ全開の時期の作品が最高過ぎる!勿論角松ファンなので他の時期も好きだし、聴きもするがシティポップ路線の曲が良過ぎる!シティポップ自体も好きなのでヤマタツや竹内まりやをはじめEPO、吉田美奈子、安部恭弘、国分友里恵、飯島真理、濱田金吾あたりも聞くけど・・・やっぱ角松敏生なんだよなぁ!自分の中ではキングオブシティポップ、シティポップの帝王、シティポップ日本代表だ。他のどんなシティポッパーより良い!良い意味で安っぽいというか軽いというか、とにかく聴きやすい!そしてアレンジは当然凝ってるから、聞き飽きる事も無いし。声も迫力は無いんだけど、音楽性にピッタリなんだよな~。色々丁度いい!

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