ルヴァン決勝、またここに戻れると思えるかどうか

土曜日の試合、勝負が決まったPK戦のことをずっと考えていました。「もしかしたらやりようによっては勝てたんじゃないのか‥」と

でも3日経ってだんだんと冷静になって振り替えるとやはりコンサドーレ側には精神的にバックボーンとして絶対に勝つという部分が少なくてそこがフロンターレとの差として表れたのではと思うようになりました。

なぜ石川選手と進藤選手があんなに平静を保てなかったか。そこだけフォーカスして考えてみます。

シチュエーションとして石川選手の状況はゴールを決めれば優勝、外してもイーブンに戻るだけ

進藤選手は後攻のキッカーなので外したら試合が終わるという状況

二人を比べれば進藤選手のほうが心理的にはプレッシャーのかかる状況ではありましたが僕個人の考えでは二人ともそんなにプレッシャーの質は変わらなかったように思います。ふたりともかなりのプレッシャーを感じていたと思います。

石川選手、彼は過去コンサドーレがJ2時代に二年在籍してその後J1チームに移籍、二年前に再び移籍してきました。

進藤選手、彼はコンサドーレ下部組織からの昇格で札幌でずっと育ってきた選手です。

ふたりともに共通することは

コンサドーレ札幌の歴史を知っている

ということです。

このチームは今回のルヴァン決勝も初めてですし、クラブ創立24年の中でJ1リーグに所属できた年数が今年でのべ8年目で、多くの時間をJ2で常に上を目指してきたチームです。

それが紆余曲折ありやっとここまできたという事、その重みはよほど感じていたことでしょう。

PKを決めた選手

アンデルソンロペス選手とルーカスフェルナンデス選手はサッカー王国ブラジルからの助っ人選手。良くも悪くも特別です。日本人の国内選手とはまた一つ違うプライドを持つように思えます。あと母国語が違うことでフロンターレ側のゴール裏の声もダイレクトに届くかと言われるとそこまでではないでしょう。

深井一希選手 彼はプロ入りしてから前十字靭帯断裂を三度起こしそこから戻ってきた選手。言い方は悪いですがどの試合であれ覚悟を持って望んでいると思います。あと二点目の同点ゴールを土俵際で決めたことで良い意味で開き直れたのではないでしょうか。あのゴールがなければPKまでこれなかったのですから。

鈴木武蔵選手。彼はこの試合、得点王をゴールして決めるという決意を持っていたと思います(二位は同じチームのアンデルソンロペス選手) しかし120分の中でゴールをすることは叶いませんでした。なのでPK戦では絶対に決めてやろうという攻めの気持ちで蹴れたのではと思います。

この四人に対しては(あくまで僕の考えですが)

この試合に負けたとして失うものがほとんどない

というところまで心理面を持ってこれたことが強気でボールを蹴れた勝因では。

そして石川選手も進藤選手も

クラブの歴史を知るからこそここに来る大変さを知っている

これがプレッシャーの要因ではとおもいます。フロンターレは過去四回この場で負けつづけた。でも一度目の準優勝からそのあと三度またこの舞台に戻ってきた、戻ってこれた この差はものすごく大きいと思います。

仮にフロンターレが準優勝だったとしても彼らは心の底では「またここに戻ってきてリベンジすればいい。」というある種の開き直りがあるように見えました。

やっと頂きに手が届きかけたチームと何回か登頂に挑戦し続けているチーム

その差です。

正直負けたときは「またこの場に戻って来れるのだろうか」という負のメンタルでした。勝つことは大変、それを知っているからこそカップ戦の頂上というのは勝ち続けないと登ってこれない、ある意味リーグ戦よりも大変です。運も味方につけないといけない。

でも大丈夫です。今回私達は知りました。

何度も負けてまた戻ってきたチームが初優勝を成し遂げた。それを目の前で体験した

この体験を何度もして優勝をつかんだ川崎フロンターレというチーム、サポーターのみなさんには心からおめでとうと言いたいです。素直にこんな体験をずっとしててたまらない(良くも悪くも)と思います。

そして自分もコンサドーレサポーターとして熱を持ち続けることをやめないだろうという経験がまた一つ積み上がりました。

進藤選手、インタビューで「もっとコンサドーレのためにプレーしたい」と言っていましたが

もっと大きな舞台に旅立っても元コンサドーレの肩書きは消えません。しかるべき時にしかるべき舞台に羽ばたいてください。もちろん応援し続けます。

もう次の土曜日にはまたリーグ戦があります。札幌ドームにて名古屋グランパス戦。あの試合で何かを感じたかたはそれを確かめるためにドームに足を運ぶのもいいかもしれません。ホームの応援はまた一味違って面白いものです。

最後に

サッカーの勝敗は時の運。ただ運を引き寄せるためにやれること、それは応援です。

生観戦点もしたいなあ

おわり。

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