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説明あ

 逃げ遅れた達磨と、追いついていいものかわからなくておどおどする少年の戯れ。現実は黄桃の残り香みたいに容赦なく刹那で震える。左手震わせながらニコついてる先輩の影に焦点を合わせた記憶はひとつもない。カラスを一度も見ていない(さっきのはカラスと認めない)。遠い記憶の話をしていながら、気分がほんの少し足りていない感覚に痛くない頭抑え、膝持ち上げ、即席の体育座り。吸血の最中も会話を続けようと頑張るこの人と、普段から話を続ける気がない私は、たまたま五体満足で、基本的に音楽の趣味は合わないが、一番好きな曲だけが同じ。

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