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説明師

 心の師は「恋」を、「素敵なもんだ」と形容した。短い言葉がよく似合う男を師に持ってよかった。疲労と癒しを通過して、質の良いトランスが待っているものだと思っていたが、体の重みと冷静さ。無意味に唱える「ぽんぽこぽん」。弱者よ、私であれ。なんちゅう言葉遣いだ、あれ、案外普段通りだ。真っ昼間から、部屋を暗くして、考えなくても良いことについて考え、真面目に喋ることを生業にするには、何が足りないのか。また、何が余計なのか。私はこのようなことでいつも悩み込んではいない。もっと自然な形で紡ぐ言葉が、ふぁぐらぐあ。仮病を覚えた小学生の息子に父親がかける言葉が、あいゔぁんゔぁるなら、心がポキっとした女学生に伝えられる言葉は、いじょんばっぱのほろへもりくらいなものだ。今日も夕日がいどろらう。

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