【アジカン】全アルバム 振り返る(前編)
はじめに
こんにちは!Name'sのVo/Keyナツミです!
今回はアジカンについて、リリースされたアルバムごとに語っていきたいと思います。あくまで個人の感想であり、偏りもあるとは思いますが、是非楽しんで読んでいただければ幸いですm(_ _)m
リリース年表を作ってみた
では早速、ミニアルバム,フルアルバム,ベストアルバムについて、リリース順に書いていきたいと思います!シングルは割愛します。
1stミニアルバム『崩壊アンプリファー』
アジカンのメジャーデビューはミニアルバムという規格でスタートを切り、『NARUTO』のオープニングとして『遙か彼方』が起用されました!歪んだギターにシャウト、そこにポップなメロディが乗っかり、思えばかなりの"クセつよ"ですね。eastern youthやブッチャーズなど国内のエモや、weezerなどUKのパワーポップからの影響が大きそうです。また、インディーズ時代は英語詞が中心でしたが、メジャーをきっかけに日本語詞が中心となりました。
1stアルバム『君繋ファイブエム』
『夏の日、残像』『自閉探索』のように、焦燥を掻き立てるヒリヒリとエッジの効いた8ビート。『アンダースタンド』『N・G・S』のようなパワーポップ。このエッジ面とポップ面それぞれのトップに君臨する『未来の欠片』と『君という花』。"アジカンらしさ"が早くも確立されてきています!
そしてボーカルとギターリフ、メロディがとにかく頭に残る!ゴッチはメロディメイカーだと確信するアルバムであり、1stにして既に完成され過ぎています。
2ndアルバム『ソルファ。
1つの金字塔。70万枚を超えるセールスを記録。兄ちゃんがいる友達の家のCDラックには必ずと言っていいほどソルファはありました(笑)ツワモノ揃いのシングル曲たちに負けず劣らずアルバム曲も強い。前作にみるエッジ面とポップ面に加え「俺たちこんなのもできるんだぜ」と言わんばかりのシリアスな『サイレン』。次作へのいい布石にもなっています。
ポップはさらに磨きをかけ、前作と比べて色彩豊かな情景がイメージできるアルバムとなっていますね。
3rdアルバム『ファンクラブ』
初めて聴いた時、腕組みをして「重い」と感じた作品。でも僕はこの作品に飽きたことがありません。きっと体の内側に向けた音楽だから普遍的なんだろうと勝手に思っています。かつて「繋いでいたいよ」と歌っていたゴッチが、「君に伝うわけはないよな」と嘆き、「見失った此処が始まりだよね」と確かめる。励ましのような、同情のような、時に軽蔑の様なメッセージが寄り添って、色々な気付きを与えてくれる作品です。自分が死んだとき、このアルバムを棺に入れて欲しい(笑)
音楽的にはシリアス面が多くポップ面が少ない。難解なパズルの様なリズムが散りばめられていますが、だからこそ廃れない良さがありますね。生粋の名盤!
カップリング集『フィードバックファイル』
B面集とはいえ未発表音源が2曲とライブ音源が収録されており、シングルを全部購入してきたファンにも買う理由を与えてくれた親切なアルバムです。『未来の欠片』から『ワールドアパート』まで4年間の経過を振り返ることができ、 『エントランス』や『夕暮れの紅』などシングル並みのポテンシャルを持った曲も並び、フルアルバムに引けを取らない素晴らしいバイプレーヤーズ的曲たちが収録されています。
4thアルバム『ワールド ワールド ワールド』
怒涛の2008年。渾身の大作。1曲目『ワールドワールドワールド』は、前作『ファンクラブ』の最終曲『タイトロープ』から続けて聴くと、どちらもEコード主体の6/8拍子ということもあり自然と繋がっていきます。内から外へ。モノクロからカラフルへ。この2枚は表裏一体の作品です。
一方で演奏面、ファンクラブで培った複雑なリズムを踏襲しつつ、難解さと聴きやすさを両立させたように思います。『アフターダーク』『或る街の群青』はタイアップ。アルバムウィークリーチャート1位。向かうところ敵なし!
2ndミニアルバム『未だ見ぬ明日に』
『ワールドワールドワールド』の一卵性双生児として立て続けにリリース。入りきらなかった曲の寄せ集めかと思いきや名曲しかありません。『ワールドワールドワールド』と『ファンクラブ』の中間に位置し、双方の良さを併せ持ったハイブリッド。数あるアジカンの作品の中でも稀有な存在感を放っているように思います。後にも先にも『深呼吸』の様な曲はありません。
5thアルバム『サーフブンガクカマクラ』
なんと2008年2枚目のフルアルバム。ファンクラブ期〜ワールド期はアジカンからしてもストレスフルな時期だったに違いないでしょう。当時ゴッチの日記を見ても明らかに多忙なうえ、丁寧に楽曲解説までやってくれていました。ゴッチは捻くれ者だけど、ファンに優しいと思います笑
サーフブンガクカマクラはゴッチの溜まりに溜まったパワーポップやりたい欲を具現化しています。肩の力を抜いて、でも確かに力を付けてきたからこそできるアルバム一発録り。それがサーフブンガクカマクラの持つパワー。
2008年のリリースラッシュとツアーでアジカンは一つの到達点に達した感があり、翌年あたりでいったん燃え尽き症候群に陥ったファンもいたかもしれません。ここを節目とし、アジカンは成熟したサウンドへ転換していきます。
6thアルバム『マジックディスク』
『新世紀のラブソング』は色んな意味で衝撃でした。聴き慣れないラップは人によっては「?」だったかもしれないし、『迷子犬と雨のビート』にはトランペットとシャッフルビートという要素が入り、イントロだけではアジカンかどうか分からなかったのを覚えています。
管楽器,ピアノ,シンセを取り入れるなど大いに変化した丸いサウンドのアルバム。それはつまり、アジカンに対してガチガチに固まっていた固定概念をぶち壊す作品であると同時に、一部のファンから「NO!」を突きつけられる作品でもありました。アジカンはチャレンジし、変化し、進化していくバンドだったということですね。
そんな異国感のある作品をアジカンのフィールド留めてくれたのは『ソラニン』だと思います。ゴッチが作詩をしていない唯一の曲で、アルバムのコンセプトと違うため、CDでは『橙』と『ソラニン』の間に長い空白時間があります。そんなポジションではありますが、これまで馴染んできたアジカンサウンドである『ソラニン』は、多くのファンに安心感を与えたのではないでしょうか。
この作品がきっかけで音楽に対する趣向が広がったファンも多いと思います。僕自身も、ジャンルの幅が広いくるりやMr.Childrenをこの時期に網羅しました。「ロックバンドがポップスをやってるってことは、逆に今まで聴いてた流行りのJ-POPはみんなバンドサウンドだったのか!?」なんて思って、J-POPを聴き直したりもしました。僕が作曲に興味を持ったのもまさにこの辺です。
つづく
読んでいただいた方、ありがとうございます!m(_ _)m
それでは前篇はこの辺で。後編もそのうち書きます!!!
おまけ
僕らもName'sというバンドで音楽をやってます!
→各配信サイト←で是非聴いていただけると嬉しいです!
YouTubeではカバーなんかも始めましたので、是非どうぞ!
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