とおりすがり


 

ある日の ある街の 人々の
顔を見て 声を聞いて 通り過ぎる
遠ざかる 街並みに 背を向け
僕はまた歩き出す 遅れないように

ある日の ある街の 人々が
空を見て 風を聴いて 通り抜ける
近づく ビル街に 背を向け
僕はまた 歩き出す
取り残されないように

季節外れの花よ咲け
色は何かを訴えている
見飽きた夢の海岸沿いに
打ち上げられた
ガラスの欠片は映している
届かない太陽を

さよなら僕の思いも
すれ違う青春の日々
ゆらゆら心を揺らしながら
今日も街を突き抜ける

いつかは僕らのカタチも
定まる時が来るだろう
ふらふら脚をもつらせながら
今日も街を走っていくんだ

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