「GLORIA」と「恋をとめないで」を先に歌えば勝ちだと思てた10代

岩田です。はてなブログの過去記事転載です。

最近死期が近づいているのか若さが欲しいのか分かりませんが青春時代をよく思いだします。

とくに思いだすのが中学時代に通っていた塾の前の席に座るポニーテールの女の子のうなじ。

その子とは英語の教科が同じクラスでして当時の私は英語の偏差値が60ぐらい、数学も60ぐらい、国語が35以下といった歪パラメーターでした。

そんな塾通いの中でも英語の授業がメッチャ楽しみ、なんたって目の前にポニーテール+うなじといった中学生に最高のおかずが眺め続けられる幸せ。

授業中はひたすらうなじの匂いを嗅げるように顔を接近したりガン見して家に帰ったら即ヌキ...あの子のうなじを何度おかずにしたことでしょうか、数えていないけど100発は越えているはずです。

そんなあの子も今や熟女な年齢、

中学以来あったことは無いのだけれどきっと今もうなじで男を興奮させていると思っていたりもします。

ああ、

あの時に少し無茶をして彼女のうなじを攻めていたら、私は今とは違った人生だったかもしれないなぁ...

バブル時代の高校生カラオケ

今の高校生にとってカラオケBOXとはごく普通に行ける気軽な場所なのでしょう、でも私の時代はかなり違っていましてカラオケBOX的な場所が街に少ない、いやカラオケBOXはあるのだけれど高校生は禁止みたいな店が多かったように思います。

それでもカラオケBOXに行かなければならない、なぜなら女の子とカラオケBOXで合コンとかしたいから... って確か私の高校生時代は「合コン」という言葉は無かったような気がします。

女子と飲む、女子と遊ぶ、女子とパーティみたいな言い方だったような気がする...この辺はさっぱり覚えていません。コンパという言葉だったような気もします。

それで男女が集まる場所と言えば公園かマックかカラオケBOX、当然のようにカラオケBOXでの集まりが最もランクが高く、それなりに金もかかることもあってか男子の気合は入りまくりなのでした。

カラオケBOXに入る時はもちろん私服で18歳ぐらいを装う、私服はラルフローレンのポロシャツとかラガーシャツ、又はボーダーのボートネックなロンTにジーンズのようなファッションがイケてる男のスタイル。

「鎖骨がチラ見えている」がポイントでした。

制服時は短ランにボンタン、パーマまでかけてしまうとヤンキー及び不良にカテゴライズされてしまうのでそこまではしない、髪型はサラサラヘアーのツーブロック、もしくは若いころの前田耕陽な感じ。

こんな感じの男子が下半身を熱くさせながらカラオケBOXへと入るのです。

歌いたい曲は皆同じ

当時の男子高校生が歌いたい曲は決まっていましてZIGGYの「GLORIA」とかCOMPLEX の「恋をとめないで」とか。

というよりもこの2曲はとても重要な曲、しょっぱなから「恋をとめないで」を歌うわけにもいかず、かといって「GLORIA」は注目を浴びたい曲... まずは様子見ということでサザンオールスターズやジュンスカイウォーカーといった選曲で腹の探り合いが男子共の中で勃発します。

でも男どもの歌いたい曲は基本的にこの2曲、この2曲さえ絶妙なタイミングで他の男より先に決めれれば勝ち、狙った女の子は当然俺のモノ...!といった何の根拠もない自信が確かに存在していました。

それでみんな似たようなタイミングで同じことを考えるもんだからこの2曲はとても被りやすいのです。
それでも二番煎じぐらいまでは許される、アイツのGLORIAよりも俺のGLORIAのほうが盛り上がる的な感覚です。

最悪なのが三番煎じな恋をとめないで、これはもう耐えられませんね、

「またかよ...」

な空気は勿論のこと、せっかく女子に植え付けた「夜のデート」といった怖いけどドキドキさせるキーワードをダサくしてしまう要素がありました。

それでも歌うしかないんだよね、なぜならこの2曲を女の子の前で歌えさえすれば何とかなる....!といった根拠の無い自信があったからというのは前に述べた通り。

実際は何ともならずに一番初めに絶妙なタイミングで歌ったヤツの勝ち.... バカですねぇ、実にバカです。

俺が先にGLORIAやるって決めてただろ!

下半身でモノを考えるバカな高校生の喧嘩とかその内容もバカバカしいものです。

基本的に女の子数人を引っ張ってこれる男とは彼女がいる野郎、彼女の友達を引っ張ってこさせるのです。

そんな野郎には彼女がいるのだからGLORIAは俺によこせ、恋をとめないでは俺によこせと事前に交渉したりする。

しかしいざカラオケBOXで女の子を目の前にすると下半身でしかモノを考えられないが故に事前の取り決めを無視してしまう、とにかく先にいい曲を取ったもん勝ちといったバトルロワイヤルになってしまうこともしばしば。

そんな時はもうグダグダですよね、夜の公園で缶コーヒーを飲みながらやる反省会では

「おめーよ、俺が先にGLORIAやるって決めてただろ!」

「テメーが急に俺のBOOWYやるのが悪いんだろ!」

のような強烈に不毛な争いが起きたりもしたものです。
俺のBOOWYって時点でもうかなり酷い、一体何を考えていたのでしょうか。

そんな争いを夜の公園でやっていると騒ぎを聞きつけた地元のヤンキーが集まって来てさあ大変、遠くから木刀とか三段ロッドをチラつかせながら威嚇してきたする。

さっさと逃げるように帰るか「友達になりませんかぁ~!」的な態度が望ましいのだけど中には遠くからガンを飛ばしちゃったりする野郎もいたりして引くに引けない状態になって「早く誰か近所の人通報してくれよ、早くパトカー巡回にこいよ...!」なんて願ったりもしたもんです。

そんな時の当時の私の必殺技は「道に迷ってココがどこだか分かんねーんだわ、あんたら揉める気はねーよ、コーヒー奢るから道教えてくれよ」みたいな感じで君たちと対等だけどコーヒー奢る的な感じで負けてない俺を演出することによるプライドの死守が得意でした。

女子高生にも勝ちな曲があった

バカな男子高校生が奪い合う曲はこれまでに書いてきた2曲がメイン、それと同時に女子高生の間でも勝ちな曲ってやつがありました。

とか言いながら自分が歌を決める事で精一杯なもんでして女子の歌なんか殆ど聞いちゃいないのも事実、それでも女子の決め曲で覚えているのがプリンセスプリンセスの「19 GROWING UP」


これは男子でいうところのGLORIA的な扱いだったと思う。

とくにポニーテールな髪型の女の子が19 GROWING UPを歌ったらとても強い、必死にその子を見ないフリをするもどうしたってやられちゃう。もうその空間にいる男は全員19 GROWING UPのうなじにメロメロになっているといっても過言ではなかったのです。

今の高校生はどうしてるのだろうか?

40をすぎたオッサンの私の青春的カラオケは大体こんな感じでした。

高校を出てからほどなくしてヒップホップ的な雰囲気のするチーマーみたいなものが急激にカッコよくなり、この辺の微妙な時代の変化はヤンキー漫画に出てくる新キャラクターにも変化がみられました。

んで今の時代の高校生、

このような男女の青春的な色々ってどうやってるのでしょうかね?

夜9時とか11時とかに高校生の集団を見ないところからするとやっぱり自宅でスマホで...ってのが基本のスタイルなのでしょうか?

この辺りの事情が私には分かりません。

いくらITとかIOTとか言ってもどうにも次の時代、それも感情的な部分の次の時代が読みにくい部分があります。

それを知るのに一番手っ取り早いのが高校生を見る...なんだけどキモイオッサンになってしまった私にはとても難しい。

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