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~ファンダメンタルズ⑦~中央銀行による政策金利

 こんにちは。GUnagaregaです。
 本日は、中央銀行が行う金利政策の実態について勉強しましたのでまとめていきたいと思います。

 まず、金利とは、簡単に言うとボーナスのようなものです。ある通貨を一定期間保有しておくだけで、保有している通貨の量に応じて一定率のボーナスがもらえるようなものです。この利率が金利になります。
 この金利の利率を中央銀行が操作することで、その国の物価などを調整します。

 ですので、人々は金利が低い通貨を保有するよりも、より金利が高い通貨を欲します。資金は「金利が低い通貨」→「金利が高い通貨」に流れていきます。この金利差の利用による資金の流れは、当然のことながら為替相場の変動要因となります。

 金利は各国中央銀行が行う政策金利によって決まってきます。 政策金利とは、国が行う経済政策の「金融政策」で、物価の安定及び景気対策の一環として、金利を上げ下げすることで行われます。

 中央銀行が金利の上げ下げを行う政策は、「公開市場操作」と言われます。
 日本では、政策金利で操作するレートは「無担保コール翌日物レート」であり、このレートを上げれば円は買われやすくなり、下げれば円は売られやすくなります。
 日本を例に挙げましたが、決まったレートの金利を操作して、為替相場に変動を与えることは、世界に共通した基本的な考え方です。

つまり、
○金利が上がる→通貨高
○金利が下がる→通貨安

となるのは、まぎれもない事実だと言えます。

 政策金利を上げることを「利上げ」「金融引き締め」、下げることを「利下げ」「金融緩和」と呼ばれています。

 では、為替相場に影響を与える政策金利はどのように決まっていくのでしょうか。
 中央銀行がいきなり「今日から金利0.2%だ!」とすることはできません。
あくまでも、中央銀行が金利の目標数値を定め、民間銀行から資金を供給したり、吸収したりすることで、目標数値に向かって誘導するのです。

 実際にどのような行動をとるのかというと、民間銀行を中心とした金融機関の間で資金の過不足を調整するための「インターバンク市場(コール市場)」が存在し、そこに中央銀行が参入し、資金の供給・吸収を行うことで、金利を誘導します。

【金利を下げる=金融緩和政策】
 中央銀行は主に、大量の資金を市場に供給することで、金融機関は資金余剰になり、貸出金利が低くなるという構図を生み出します。
 市場に資金を供給する際、中央銀行が金融機関の有価証券(国債など)を買い取り、資金を市場に供給するですが、これは「買いオペレーション」と言われます。
 この金利誘導によって、「利下げ→金利の下落→通貨安」の流れが出来上がります。

【金利を上げる=金融引き締め政策】
 中央銀行は主に、大量の資金を市場から吸収することで、金融機関は資金不足になり、貸出金利が高くなるという構図を生み出します。
 市場から資金を吸収する際、中央銀行が有価証券(国債など)を金融機関に売却し、資金を市場から吸収するですが、これは「売りオペレーション」と言われます。
 この金利誘導によって、「利上げ→金利の上昇→通貨高」の流れが出来上がります。

 しかし、ずっと一つの同じ政策を実施し続けたとしても、永遠と通貨高あるいは通貨安となるとは限りません。
 日本は現在、ゼロ金利政策をとっていますが、政策当初は円が売られていたものの、ドルの金利も時代の流れとともに下落してきたとき、この金利差が縮まり、円の売りがストップしています。これは内外金利差の縮小及び、アメリカへの期待感の低下が原因となります。
 つまり、為替相場で政策金利を活用する場合は、通貨ペアの「金利差」に注目することで、その「金利差」が為替相場の変動要因になるといえます。

以上、政策金利についてまとめてみました。ありがとうございました。

今日の一句「金利差が 為替レートを 動かすよ」

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