「【リアル開催分!】「組織を芯からアジャイルにする」発刊イベント 〜アジャイルの回転を、あなたから始めよう。〜」参加レポ
イベント概要
会場
オンライン×オフライン。
オフラインは株式会社ナビタイムジャパン
予定の内容
「組織を芯からアジャイルにする、とは何か」(市谷)
・本書の内容をインセプションデッキにのせて解説著者市谷と小田中さんで対談しつつ、参加者の皆さんを巻き込んでいく対話
・レビューワからみた「組織を芯からアジャイルにする」
・組織アジャイルで何を解決するのか? 組織の課題とは何か?
・この本を誰が、どのように活用していくか
オフライン会場で参加をしたメモ
会場は19:30〜アイスブレイクが始まった
自己紹介したり
おすすめポイント
変わり続ける組織にしたい人に良い
トランスフォーメーションが大切であり、デジタルであることが大切なわけではない
DXのために書いた本ではない
ソフトウェア開発で育ってきたアジャイルという概念を他の職種に横展開していくためには?と扱っている
XP、スクラム、プログラミングを知っている人でも知らない人でも学びがある
タイトルのこと
とある海外の銀行のミッション
「3万人全員スタートアップ」
「組織を芯からデジタルにする」
小田中さんの感想
オンラインで「シン・アジャイル」のイベントをしたこととつながった
コアの「芯」が出てくるのは面白い
「シン」の意味を考えさせているのは面白い
真、新、進、…
アジャイルという概念自体、組織やチームにおける文脈で適応させていっていたりする。今の組織にフィットする形を自分たちで模索していくのが良い
「いちやさ」
世代によってアジャイルについての感覚が違う
市谷さん小田中さんそれぞれアジャイルと出会ったとき
小田中さん:概念は知られているがすんなり受け入れられるわけでもないが反発を受けるわけでもない
市谷さん:いにしえからの学びもたいせつだが、昔の判断基準を持ち出されても困る
いま、何を課題にしているか。にフォーカスしていけるといいね
じゃんけん大会
一発で勝負が決まった
期待していること
「芯から」とは
強い意志が必要
組織では横にも縦にも広げていく作戦が必要
組織というカットで書いていることで、周りに響きそう
この本を読むと良いぞ、と渡せる
組織を変える話、その方法としてアジャイルがある、というところをタイトルで明確にしている
DX推進人材育成する。お客様に提案したい
組織としてのアジャイルな動き方
リコー。アジャイル、デザイン思考を体得するための人材教育をしている。距離の埋め方は重要。
現場の人の他に、管理職も理解せねばならない。組織全体で知っていかねばならない
本編
本の紹介をインセプションデッキに乗せて
何の本か
背景
1980年代以降の日本組織の呪縛「最適化」への最適化。
組織が勝つために必要な絶対的価値観
迷わないようにするために、選択肢を絞る=標準化。絞り続ければ、選択肢は1つ!
「こういうときはこういうことをしろ」と決めてしまう。行き過ぎると思考停止になる
「最適化」と「他にありうる可能性」の間を振り子のように動けるように
最適化への最適化、オルタナティブの可能性
組織アジャイル
組織の運営や思考にアジャイルを適用する
「効率への最適化」にオルタナティブを与える
「アジャイル組織」の方が一般的だが、あえて言わなかった理由
「実際できるのか」「どういう道筋で辿り着けるの?」
むしろ過程をなぞり続けることを考えると、完成された浸透した言葉よりもあえて組織アジャイルという言葉を使っている
アジャイル・ハウス
基礎:「アジャイルマインド」の理解
「協調」のメンタリティ
マインドは大切だが、その話だけされても実感が湧かない。だからあえて基礎に置いて、良きタイミングで学び直すのが良いという意図で置いている
1F:チームで仕事するための「アジャイル」
チームで仕事をするとは?から
2F:探索と適応のための「アジャイル」
探索が大変
仮説検証型アジャイル開発:「考える」と「つくる」の連鎖
3F:組織運営のための「アジャイル」
アジャイルの「回転」
状況を踏まえ方向性の判断
計画づくり
短い期間での実行動
結果からの適応
(かさねあわせ)
インセプションデッキ
アジャイルサムライに書かれている
われわれはなぜここにいるのか
「最適化に最適化した組織」に「探索」と「適応」を宿す
「動ける体」にする
組織の動き方をアジャイルにする
「開発の現場」はもとより、限らず、組織のタテヨコ全体にアジャイルを行き渡らせる
改革を「一人」から、「チーム・部門」から、始められるためのすべを
エレベーターピッチ
[これまで通りのことをするには特に問題を感じないが、これまで通りではダメになりそうという予感がある]
[DX部署や情報システム部門のみならず、非IT系の職種、つまり組織のすべての人]に向けて書かれた
[組織を芯からアジャイルにする]は、[アジャイルな組織論]です。
これは、現代における実践と、これまで脈々と受け継がれてきたアジャイルの知見に基づいて構成しているため、現実と信頼性があり、
これまでの組織変革本(心意気ややるべきことファースト)と違って「からだの動かし方」に焦点をあてている
注目すべきは
What(何をするか)以上に
How(どうやるか)
動ける体をつくる
26の作戦
結果的にこの数になった
目次をもとに説明
「組織の芯を捉え直す問い」を各章に入れている
章ごとに自分たち自身で「探索」のための取り組みをしてほしい
やらないことリスト
「開発の話」を無理やり組織に当てはめる
「アジャイル型組織」「アジャイル組織」的な話
これまでの組織変革系の本に書いてあること
「神の目」、「神の手」を持つものしかできない内容
心意気のみの精神論
イントロダクションが既に公開されている
夜も眠れない問題
「日本の組織が変わるかどうか」のただ一点
期間を見極める
202111-12企画立案
20221-3とにかく書き上げる
4−5「ざらざら」から「つるつる」へ(推敲とレビュー)
6月ラストワンマイル
全ての土日を捧げて、1日でも早く、届ける
ご近所さんを探せ
この本を書かせてくれた、現代の、そしてアジャイル黎明期より繋がりのある皆さん
シン・アジャイル
「アジャイル」を自分の居る場所からはじめよう
明日第一回大スプリントプランニング
アジャイルマインドへの理解
源流はアジャイルソフトウェア開発宣言
4つの定義を拡張したりしている
対談
小田中さんから見た「芯アジャイル」とは
レビューの話いただいたとき、うれしさと「早くない?もう?」という驚きと、組織をテーマにするという驚き
ソフトウェア開発からは離れているが、紛れもなくアジャイルの話。アジャイルの実践書だと感じた
ソフトウェアの外側に本当に届けようとしていることを感じた
スクラムのテクニカルなプラクティスは出てこない
組織にガイドラインを作って浸透させていきましょう、とかを実際にやっていたので、「自分の向かっている方法は大筋間違っていなさそう」という安心感を得られた。
市谷さんと小田中さんは別の現場で頑張っているものの、「何かを変えていくアプローチ」は似ていることが面白いと感じた。
「アジャイル」を一言、二言で表すと?
共通理解に基づいて、現実を見ながらアジャストしていく
「現実を見る」はだいじ。意外と願望だけで進めてしまったりしがち。
現代の「組織」の課題とは何だろう?
これまでにいた組織の話
最適化の課題はある。10年以上前から、いわゆるピラミッド組織。隣の部署の人と話しにくい→これじゃいかんとフラットな組織にした
日本はコンテクストをみんなで作りがち。強みだが、「ツーといえばカー」の前提が変わったときに、適応していくのが苦手かも
ベンチャーでも5年もやっていれば最適化されている
今、「組織」に必要なことは?
アンラーニング。学び直しをし続ける。
課題を乗り越えたら安全と思いたくなってしまうが、変わり続けなければいけない、学び続けなければいけない、という覚悟を組織として持たなければいけない。
信じていたものが通用しなくなっていく
アンラーニングしなければ、にどう気づいてどう始めるかが難しい
ソフトウェア業界は、歴史が浅く変化を余儀なくされるため、アンラーニングしなければ生き残れないから浸透したのかも
他の業界だと、今いま困っていなければ始めにくいのかも
失敗してもいいんだ、という小さい場を作るといいのかも
「過去を否定しない」というのは大切。敬意大切。せっかくの良いものも失うし、今まで大切にしてきたものへのリスペクトをしつつ、「なぜ変える必要があるのか」に対話ベースで向き合っていく
ふりかえり、と、むきなおりを両輪でやっていけると良いかも
ふりかえりから過去から学び、むきなおりで未来に向けた気づきを得る
何かを辞める経験があれば学べることもある。それが私生活だとできて仕事だと出来にくいか、など自分の経験をもとに考えると良いかも
「組織をアジャイルにする」とは
学び直しの話もだし、行動しながら学んでいくというのが組織に生きそう
体の動かし方を考えられるようになると起こること
最初から素晴らしい目標・目的を掲げなくても動ける
軌道修正に適応できる体
組織は変わっていく必要がある
自分たちで気づいて変われる、内側から主体的に変われる、というのが「組織をアジャイルにする」ということ
組織変革系の本は、外から与えられるもののイメージがしてならない。それだとなかなかうまくいかない
「組織をアジャイルにする」ことの困難さ
難しさ:
自分でやりたいことを始めること、友達を巻き込む、近所の人を巻き込むで徐々にハードルが上がっていくのと一緒で、広げていくにあたり熱量を伝えていくのが難しいところ。
成功事例を作り、「うまくいっている、楽しそう、真似せずにはいられない」状態を作る、内発的動機の方が結果的に長続きする。
ファーストペンギンは必死に頑張る。
もっとワクワクする世界はある?
それぞれが描くワクワクの世界とは
小田中さん:主体的にやりたいことがあり、それをやっていけるのがワクワクする世界。連休明けにこんなに自発的に参加しているのは希望しかない
市谷さん:年齢によってワクワクのイメージは違う。企業、コミュニティでそれらを分かち合うと良い。
「変えようとしている組織が何を目指しているんだっけ?」
自分たちの会社のMVPすぐ言えるか
組織も見限られる時代。本気になって変えていかなければならない。
感想と余談
今まではアジャイルに興味持ったビジネス職の友人には「いちやさ」を貸したりしていたが、今後は芯アジャがその役割を担ってくれそうで楽しみ。
なんならその友人と今後読書会とかできる可能性すら広がる。
今日誕生日だった。
たのしかった。
ケーキ。
※ご時世的にイベント後に飲みには行くことなく、家で開けてにんまりした。