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Obsidianで暗記学習ができる[Spaced Repetitionプラグイン]

この記事はObsidian Advent Calendarの10日目の記事です。

昨日の記事は、ara_ta3さんによる2023年使って捗っているObsidianのプラグインたちでした。

こんにちは、gumpenといいます。

Obsidianは数年前に一度触って離れてしまい、つい2ヶ月前に戻ってきました。
この数年の間に起きていた本体やプラグインの発展が凄まじく、使っていてワクワクします!

さて、最近学生ぶりに英語を学習しようかと思い立ちました。

英単語/熟語などをノートに溜めて、フラッシュカードとして扱えるSpaced Repetitionプラグインを利用することにしたので、この記事ではその使い方を紹介します。


環境

  • Obsidian

    • v1.5.1(Insider Build)

  • Spaced Repetitionプラグイン

    • v1.10.5

    • 一部分を除いて日本語翻訳があります

      • この記事ではデフォルトの英語版です

概要

Spaced Repetitionプラグインはその名の通り、Spaced Repetition(間隔反復)システムをObsidianに組み込むことのできるプラグインです。

主に2つの機能があります。

  • Flashcards

    • ノートからフラッシュカードのデッキを生成してレビューする

  • Notes

    • ノートそのものをレビューする

どちらもレビューの結果を受けて、次回のレビュー日付が決定されます。
同じ間隔反復のアルゴリズムが適用されています。

暗記目的のため、この記事ではNotesの使い方については触れませんが、基本的にはFlashcardsと似た仕組みです。

使い方

カードを書く

通常1行

質問::答え

反転1行
反転は、答え->質問のカードが通常のカードに加えてデッキに追加されます(設定で反転カードのみにできる)

質問:::答え

通常複数行

質問1行目
2行目
?
答え1行目
2行目

反転複数行

質問1行目
2行目
??
答え1行目
2行目

穴埋め(Cloze)
どのスタイルを穴埋めカードとして認識するかは設定で選択できます

マーモットは==リス==の仲間です

マーモットは**リス**の仲間です

マーモットは{{リス}}の仲間です

カードテキストとして使える記法

Markdownの記法は基本的に使えます。
Obsidianの内部ノートリンクは確認した限り機能していませんが、ノートの埋め込みは表示されます。

Decks(デッキ)

デッキ選択画面

デフォルトでは#flashcardsのタグがついたノートがデッキになります。

別のノートであっても、同じ#flashcardsのタグがついていればカードが同じデッキに入ります。

タグは変更追加が設定で自由に行えます。

表示されている数字については、以下のとおりです。

    • 期限が過ぎているカード数

    • 新規のカード数

  • オレンジ

    • カードの総数

    • オレンジ - (緑+青)は次のレビュー待ちのカード数

階層化タグ

#flashcards/subdeck1、#flashcards/subdeck1/anotherdeckのようにタグを階層化させることで、デッキも階層化することができます。
親子どちらでもレビューすることができます。

フォルダをデッキ構築に使う

設定でフォルダをデッキ構築に使うよう変更できます。

タグと同じように階層化できます。
デフォルトで全てのフォルダが対象になるのでFolders to ignoreオプションに追加することで関係ないフォルダを除外できます。

レビュー

デッキを選んでレビューを開始します。

質問内容が表示されます

Show Answerをクリックすると答えが表示されます。

回答が表示されます

Hard、Good、Easyいずれかを選ぶと次のカードへ進みます。
カードの現在の状態と、ここで選択した内容に応じて次回のレビュー日付がスケジューリングされます。

カードの内容の上部にあるボタンには、「戻る」や「カード内容の編集」、「スキップ」などがあります。

カードに付与されるメタデータ

レビューの後に、カードにはHTMLコメントでメタデータが付与されます。

質問::答え
<!--SR:!2023-12-10,1,228-->

ショートカットキー

レビューの際にボタンをクリックする代わりに利用できるショートカットキーが設定されています。

Cramming(詰め込み)モード

上記の通常のレビューと異なる、Crammingというレビュー方法があります。

「Select a deck to cram」でデッキを選択して、または「Cram flashcards in this note」で現在のノートに対して実行できます。

これは、レビューのスケジュールを無視して、対象内のカードを全てレビューします。
HardまたはEasyを選択し、Hardの場合はそのカードは再びキューに入ります。

つまり、全てのカードに対してEasyを選択するまでレビューが続きます。

Crammingモードのレビュー

使ってみて

現在は対象の英単語/熟語が少なく、1つのデッキで運用しています。
今の所やりたいことができてます!
通常の間隔反復に加えてCrammingモードがあるので、がっつりやりたい時に復習できるのもいいところです。

ただ、数が増えてくると、追加する手間であったり、デッキを分けるとしてどう分けるか、みたいな悩みが発生しそうな気がしています。

ノートに楽にQ&Aを追記する方法は、別のプラグインなどを組み合わせればできそうなのでトライしてみようと思います。
こういった組み合わせができるのも、プレーンなMarkdownで保持されているObsidianならではといった感じで私は好きです。

今回はObsidianで完結するSpaced Repetitionのプラグインを紹介しましたが、コミュニティプラグインには、有名なSpaced RepetitionのアプリであるAnkiアプリとIntegrationできるプラグインもあります。

皆さんも何かを暗記したり理解したりするために繰り返し学習することがあれば、使ってみてはいかがでしょうか?

参考リンク


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