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人生のエンディングテーマを考えるために、みんなの人生のエンディングテーマを聴く

ー この記事は以下のアドベントカレンダー企画に参加しています ー


はじめまして!

…いきなり大きな声を出してすみません、グミ研究室といいます。note初めてで緊張しています。
さて、突然ですが皆さんは「死」は好きですか?
私の好きなものは死とグミなので、普段から「推しキャラに殺されるならどのキャラがいいかなあ」「死ぬならきれいな状態の方がうれしいな」「やっぱピュレグミが1番うめえ」みたいなことを日夜考えながら生活していますが、特に頻繁に考えていることがあります。
それは…

私が死んだときに流れるエンディングテーマ

どうする~~~~~????


…はい、まあアレです。インターネットのオタクがよく話す「葬式で流す曲」と同じですね。私も2曲ほど手札がありますが、何曲あっても困らないものです。
エンディングテーマ。すなわちその作品(今回だと人生)そのものを表現しつつ、見た人(人生なら周囲の人)の今後の気持ちに影響する大切なものだと思っているので、慎重に決めていきたいですね。

ということで、今回は私の身の回りのオタクに教えてもらった各々の人生のエンディングテーマを聴いて、それを参考にしていきましょう。

やるぞっっっ

聴くぞ!感想も書くぞ!

ということで早速聴いていきます。せっかくなので思考の言語化のトレーニングも兼ねて聴いた感想も雰囲気で併記していきます。
※書いてあるのは私の「思想」なので「正解」ではないです。解釈と全然違うところがあったら静かな殺意を胸の奥に抱いておいてください。

1曲目:熱気/kabanagu

調べたら最近よく聞くあのPAS TASTAにも所属しているらしいkabanaguさんの曲。落ち着いた曲調でいいね~と思ってたら最後で一気に不穏になるじゃん!!死の不安感とか未知感が感じられて良いですね。
死を受け入れてたつもりだったけどやっぱちょっとだけ不安になっちゃって、『目を覚ますように叫んでみる おはよう世界 おはようって言い続けるの』って死を受け入れられずに足掻いてる感じがしました。

2曲目:Ballet Mecanique/坂本龍一

同名の映画「バレエ・メカニック」に影響を受けて制作された坂本龍一さんの「Ballet Mecanique」のオーケストラVer。原曲には歌詞があるらしいけどあえて歌詞の話をせずにいこうかな。
目を閉じたら黒背景にクレジットが流れるタイプのエンドロールが見えるぐらいエンディング適性が高いな~と思うと同時になんとなく「はじまり」も感じるな。ゲームの最初のほうの街とかで流れてそう。
普段こんな落ち着いたインストなんて聴かないからいい体験だった。

3曲目:ハンドガン/遼遼

最近だとプロセカ書き下ろしの「仮死化」で有名なボカロPの遼遼(はるかりょう)さんの曲。ボカロ畑のオタクだからこういうのがとても刺さる。
2曲目みたいな静かな終わりもいいけど「終わっちゃったしいっちょ滅茶苦茶にしてやろ!!!!」みたいな世界への反骨心むき出しの激しい終わりも好きだ~~~~
この曲とは関係ないけどアニメのEDが落ち着いたやつだと「今週も良い回だったなあ(しみじみ)」ってなって激しめのやつだと「うおおおおお来週も楽しみいいいいいい」ってなるよね。君はどっちが好き?

4曲目:Close your eyes/彩音

アダルトゲーム「G線上の魔王」のエンディングテーマ。いや、ほんとのエンディングテーマ持ってくるのはズルじゃん…そんなん100%良いからさ…
この曲は死んだ本人じゃなくその近しい人についての曲って感じだ。『粉雪がスローモーションで あの頃のキミに舞い落ちる』て。回想の中だからスローモーションなのよね。わかるよ(涙)。
やっぱりこれを聴くのって残された人だからその人目線の曲のほうが刺さりやすいっていうのはあるよな~

5曲目:sky riders(vo+pf)/相対性理論,渋川慶一郎

渋川慶一郎さんのピアノソロ楽曲「sky riders」に相対性理論がボーカルを乗せたアレンジVer。
相対性理論ね~名前はよく聞くんだけど未だに触れられていない。まだ耐性がないからかもだけど歌詞が難しいな!なんとなくバッドエンドになってることはわかる。救いがない感じってエンディングテーマかも。
あとやっぱエンディングとピアノは相性がいいな。

6曲目:宇宙の果てはこの目の前に/andymori

歌詞の『宇宙の果てはこの目の前に』『時間の果ては一寸先に』ってあるけど、目の前と一寸先なのが大事なんだよな。果てに辿り着くほんとに直前。死んだあとに此岸と彼岸の間のゲートをくぐる直前ってイメージが浮かんだ。なんならこれ聴きながらそのゲートくぐりたいな…そんなものないけど。で尚且つあの世に希望を持ってそうなのも良い。
あとアウトロが長めなのも余韻があってめちゃくちゃ良いな…と思いました。

7曲目:peace/andymori

2曲続けてandymoriの曲を。片方だけでいいかな~と思ったけど両方かなり良かったから…
これはね~走馬灯見ながら聞きたいね。歌詞の大切な人を思い出していく順番にもリアリティあって良いな。
死んだからこそ『本当の心 本当の気持ち』を打ち明けられるの、わかるな~となった。

8曲目:Drippin'Life/ピーナッツくん

ピーナッツくん、気づいたらマジ音楽活動をしていてかなりびっくりした(というか子供人気もすごいことに)。私の知ってるピーナッツくんは毎年クリスマスに某Vtuberに向けたキモいラップを送りつけているんですけど…
これは「自分自身」を超色濃く反映してるタイプのエンディングテーマですね。でもつまりこれってピーナッツくんの人生のエンディングテーマじゃないか?
そう考えると自分で自分のエンディングテーマを作っちゃうのもアツいな…

9曲目:無い!!/ゆらゆら帝国

やべえ!曲に圧倒されて何も書けない!
やっぱり死ってわからないから何もわからない曲が合うってことなのかな。
わからない…

10曲目:カイジュウの島2/yanagimiyuka

優しいピアノ調の曲かな?と思ったら初音ミクのゴリゴリのラップ飛んできてやべ~~~~となった。
4曲目の「Close your eyes」とは対にかなり自分に向けた曲だ。自分の人生って自分のためにあるし、自分のために使うべきだよな~と思いました。
あと『おれもお前も今日死んだのならコンテンツ?』ってすごい歌詞すぎる。確かに死んだら実体がないので概念になっちゃうし、コミュニケーションも一方通行なの、悲しいな。

11曲目:Olsen olsen/Sigur Rós

歌詞を調べてみたらこれ創作言語らしいですね。また難しい曲だあ。
でも曲自体はシンプルでエンディング感あった。終盤のストリングスとコーラスが入り始めるところ、なんとなく朝ドラの終わり感があるな。

12曲目:What a Wonderful World/Joey Ramone

洋楽を全然聞かないので頑張って歌詞を見ながら聞きました。
とっても明るい!!!この「世界マジで最高!!!」の精神で人生を送って死んでいきたいたいもんですね。エンディングテーマを周囲への人生の感想として使う場合かなり適してる。

13曲目:Ghost/Justin Bieber

もう1曲続けて洋楽を。現代の洋楽って感じで聴きやすいですね。
この曲、亡くなった恋人に思いを馳せている曲なんですが、この曲を教えてくれた友人がスーパーリア充なので「あいつって『こう』なんだ」と思いながら聴いていました。これをエンディングテーマにするのは私には難しいな…
エンディングテーマというよりは私が死んだあとに周りの人がこれ聴いてたら泣いちゃうタイプの曲だと思った。

14曲目:Ct/灰島銀華(CV:澁谷梓希)

バンダイナムコさんのダンスミュージックがテーマの音楽原作キャラクタープロジェクト「電音部」から1曲。
こういう静かで不思議な温度感の曲が1番良い…こういう曲をエンディングにしたいのかなり分かるな。
最後の『丁寧にただ目を合わせていたい』以降のフレーズが先立った片割れにもう片方が再会してまたあの世で幸せな生活を…という感じがして好きだった。

15曲目:Endless Dream/VISTY

こちらはエイベックスさんとジークレストさんのHIPHOPメディアミックスプロジェクト「Paradox Live」の1曲。あんまりこういう女性向け(?)コンテンツの曲を聴いてこなかったから「経験だ…」となってます。
これ多分教えてくれた人は「理想の死」がこれってことだよな。あるよ。私にも顔のいい存在に手を取られて天に導かれたい欲、あるよ。宗教画で子供の天使に連れられて天界に行くやつとかよく見ますからね。それと同じよ(暴論)。

おわりに

いや~聴いたね。いっぱい聴いたしいっぱい書いた。
自分自身に向けた曲や周りの人々に向けた曲、特定の人に向けた曲、理想の死を表した曲まで幅広く聴けて楽しかったですね。
あと、死の話って普段面と向かってし辛いところがあるので、他人の死に対する姿勢をやんわりと知れたのもよかった。曲を教えてくれた方々、ありがとうございました。

では最後に、私が人生のエンディングテーマにしたい曲を1曲紹介してお別れです。ありがとうございました。
みんながそれぞれいい感じの死を迎えられますように!


スイサイ/アンブレラ/ロクガツ/ドライフラワ /ツミキ

「フォニイ」や「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」で有名なツミキさんの楽曲。
まず歌詞が『それでも毎日は変わらず』から始まるのがアツい。そう、死ってその周囲の人にとってはクソデカい喪失なのに全体で見たらほぼ関係のないことなんですね。なので社会は回り続ける。それでも悲しい時は『叫ぶ哀しみは傘の中』。雨で声を搔き消しながら人知れず涙を流すしかない。
死の後を引く残酷さを感じられてとても好きだな…とずっと思っています。


-fin-

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