ちょいオタ中学生テスト4点からの勉強日記 vol1

始まり

妹から連絡がきた。

甥っ子のテストがやばい

2年生3学期のテストで8点とか、4点とか。

妹は中卒で若くして子供を生み、割とロックンロールな人生になっている。

離婚もし、実家で祖父母と暮らしながら子育てしている。

ロックンロールな人生を送ってきただけあって勉強をさせる教育というものがわからない。

甥っ子はというと、ゲームが大好きでスーファミ、PS、ゲームキューブなどレトロゲーム機にはじまり、ソシャゲー(モンスト、第五人格)と忙しい。もちろん深夜アニメも録画し、ラノベも読んだりしている。友達付き合いもあるようで、ゲーオタ、アニオタからスポーツする友達と交友も広いが性質的にはインドア派。部活も文化部で幽霊部員。背が大きいので救われてるがよく食べちゃう食いしん坊である。

完全に甘やかされて育ってきている。

ここで甥っ子と話をした。

「なんで勉強しないの?」

  「めんどくさいから」

「先生や、親は何も言わないの?」

  「言うよ」

「でもしないんだ?」

  「うん」

「勉強しないなら、高校行けないな。今からだと間に合わないね」

  「そーなん」

「そうだね、まあ別に高校にいかなくても生きてはいけるよ。大変だけど。死にはしない。ゲーム好きならゲームばっかりしてたらいいんじゃない?」

  「高校行きたい」

「え?そうなの?絵を書いたり、ゲームしてたいんじゃないの?」

  「○○高校くらいはいけたらいいなと思ってる」

「えー勉強しないと無理だよ、今から必死でやって間に合うかどうかだとおもうよ、するの?」

 「うん」

そんな話をしているタイミングでちょうどコロナウイルスが広がり、中2の三学期が強制終了したタイミングである。

「学校休みだけど勉強しないの?皆が塾や部活で頑張ってる中、今までのんきに過ごしてて、勉強間に合わないよって言ったったけど、ここを活かせば可能性あるよ!この神がくれた休みどうする?

アリとキリギリスの話ではキリギリス困り果てるけど、このタイミングで僥倖、好機だよ。(甥っ子がカイジも好きなのでこんなセリフも織り交ぜつつ)

ここでやり始めて結果出したら、将来、コロナウイルスで学校休みの間に勉強を始める基礎ができたってなったらそれは面白いことだと思うよ。今中学2年生、高校2年生だけが得られる価値のある時間をどうすごすの?」

と聞いたら

 「勉強したい」

そう返してきた。

母親や、祖父母は塾へいかそうとしていたがまずは学ぶ姿勢と習慣を自宅でつけないといけない。塾へ活かすことで勉強をさせていると錯覚しているが勉強するという事に向き合えていないなと感じた。

「自分は勉強が分からないから」とかそういう理由で子供の勉強をしないことの理由を探らず、ただ盲目的に勉強しなさいでは本人にやる気がでないのだと思う。

もちろん勉強する喜びを知ってもらいたいのだが、あくまで高校受験に向けて。基礎学力の鍛錬と入試の範囲、傾向の分析、効率的な取捨選択を親がしてあげたほうがいい。学校の先生や、塾の先生もやる気の姿勢がつくれていない生徒には教えてくれない。なんとなく勉強したいという小さな火をまずは家族が膝を突き合わせて一緒に汗をかいて応援してあげないと行けないのだと思う。

こうして勉強に苦手意識が強いちょっとオタクっ気のある中学男子と受験を目指していくことになります








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