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MIZUNO WAVE STEALTH V_Performance Review

6足目のパフォーマンスレビューになります。レビューはこちらのフォーマットに沿って行っています。

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ホワイトベースにブラック、ビビッドなイエローが差す、はっきりとした、スポーティなデザインです。潔い感じ。
先日ご紹介したウェーブミラージュに続きミズノのハンドボールシューズのレビューになります。

ウェーブミラージュがスピード軽量系のコンセプトで、こちらのウェーブステルスシリーズはパワー安定系のモデルです。このモデルで5代目にあたるようで、最近はウェーブステルスネオという新しいトップモデルに派生していったり、力を入れて開発されているような印象があります。
海外ではあのミケル・ハンセンが広告塔になっていたりもします。

公式の商品説明によると、
”より良いフィット感とアウトヒールカウンターを採用して、安定性を追求したモデル。”

あっさりした説明文ですが、お馴染みの波型ウェーブ構造をはじめとした7つのテクノロジーが使用されているそうです。
ウェーブミラージュ・ステルスネオとの違いとして気になったのが、ミッドソール素材の違いです。
前者が”ソフトな接地感を実現するために「軟らかさ」を追い求めたソール素材。”の「U4incX」という素材に対し、ステルスVには”高い反発性によって、接地をよりスムーズにする新ソール素材。”「SR touch」というものが使用されているようです。
このあたりにもコンセプトの違いが表れているのが感じられますね。

では詳細みていきましょう。

1.重量スコア:4/5

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サイズは26.0cm片足で306.4g。

パワー安定系のシューズとしてはかなり軽い部類、というか軽量を売りにしているモデルに比肩する軽さですね。
実際にウェーブミラージュとの差が0.5gと誤差と言っても良いレベルです。
ちなみにサイズはウェーブミラージュとは微妙に足形の違いがあったのでこちらはハーフサイズ下げて26.0cmとしました。

2.グリップ

2-1.摩擦係数:4/5

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結果は摩擦係数μ=0.97。
十分なグリップになりそうです。

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ソール形状はつま先側がしっかり反り上がりのある形です。
踵側もうっすら反り上がりがあります。
こうして見ると床置きした際の接地面はあまり大きくなく、これでも摩擦係数のスコアは十分だったので少し驚きです。
ミッドソールはやや柔らかめで体重をかけると、ぐっとコートを面で捉えられるつくりです。

2-2.対ホコリ性:2.5/5

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パターンは複雑で小さなポッドの並んだゾーンと母指球部・外周部の一部にブレードパターンのソーンの組み合わせです。
全体的に縦にも横にも屈曲溝が多く入っており、柔軟なつくりです。
土踏まずから前足部にかけて屈曲溝が6つほど入るパターン。屈曲性をかなり意識したつくりのようです。

ほこりのつき具合はややつきやすい程度です。
あまりホコリの影響を受けない印象でしたが実際にはホコリを拾いやすいようです。
ラバーの素材感も柔らかめで良く、ソールパターンのひとつひとつが大きく溝の広いので影響を受けにくいのかと感じました。
ラバーの減りは柔らかさゆえやや早めかもしれないです。

2-3.体感スコア:4/5

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実際に履いてプレーした印象としては、優秀なグリップ性能を感じました。
さほど綺麗ではないコートでもしっかり止まってくれました。
ビタっと止まる感触ではないですが、思い通りにストップできるグリップ力があります。

ソール幅はやや狭め程度ですがグリップの良さだけで問題なく安定感がありました。

3.フィッティング:4/5

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シューレースホールは7つで1番下のホールがちょうど薬指の付け根あたりの位置にきます。
幅は全体的に標準的なサイズ感で、つま先部分はラウンドした形状で気持ちスペースがある感じです。高さはやや低めといったところでした。

つま先の方までしっかり締められるシューレースホール位置やソフトかつ強度のあるアッパー素材によってフィッティングはかなり良好です。
アッパーはタンと前足部が一体になった一層目(イエローで透けている部分)とそれを覆う2層目(ホワイトのメッシュに樹脂圧着)の2層の構造でどちらもあまり伸びない素材です。
踵側もシューレースの締め上げで十分固定ができます。

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パディングはさほど多くはないですが、問題なくホールドされます。
ヒールカウンターは外付けでしっかり踵側の動きもサポートしてくれます。

4.クッショニング:4/5

クッションはそれほど厚くないですが、コートの接地感を感じられつつ、衝撃吸収・反発の両立が図られた設計になっているように感じました。少なくとも私(60kg)程度の体重のプレーヤーにとっては心地よいクッショニングになるかと思います。
ややソフトな感覚ですがきびきび動ける感じでした。

これよりクッション少なめだと足当たりが厳しくなりそうだなというラインですが、よく考えれば196cmのミケル・ハンセンが履いても大丈夫なわけなので人によっては十分なのかもしれないですね。
クッションは多すぎても力の逃げを感じてしまうのでぎりぎりのラインが実際は良いかと。

5.ムーブメント

5-1.前後方向のムーブメント:4/5

前後方向のムーブについては前述のクッションのちょうど良さに加え、フィッティングの良さや軽さによって動きやすかったです。
ソールの反り上がりや屈曲溝なども動きやすくなっているように感じます。

全体的にソフトで自然な仕上がりで、動きを邪魔しないような印象です。

5-2.左右方向のムーブメント:4/5

左右方向のムーブメントは前後方向同様にナチュラルな感触です。
アッパーはメッシュがしっかりと抑えてくれますし、グリップも良好です。それらのバランスがちょうど良い具合になっています。
サポートが強すぎることもなく、グリップも強すぎることもなく…良い意味で特徴がないように感じます。

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ソールの横方向の張り出しはそれほど大きくはないですが、ミッドソール(黒い部分)がアッパー側に立ち上がっており、これが前足部の外側への動きを抑えてくれる役割をしています。
左右のエッジはフラットなつくりです。

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アウトソールは幅の広いところで10.4cm程度。やや狭めです。

まとめ

これといった欠点がなく、どのポジションにもおすすめできそうなシューズかと思います。
本当に主に良い意味で特徴がなく、表現が難しいですがここまで不満がないというのもかなり珍しい優秀なシューズな証拠かと思います。

OFもDFもどっちもこなす方や、安定感の強いシューズが良いけど軽さも大事にしたい、そんな方におすすめなシューズかと思います。

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