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鳴き読みへの挑戦!

この観戦記の検討ついでに、タイトルの鳴き読みについて。

「鳴き読み?何それ?おいしいの?」
という方向けの記事だと思います。

テーマとして取りあげるのは、この南4局対面の親の仕掛け。
ちなみに上記観戦記では全く触れていない(笑)
もうまさGさんのトップが決まったようなもんなので、私は油断して風呂に入っていました。

ちゃんと見直してみました。

東ポン出し8p。普通。

1pチー出し9p。
辺張落とし。そこそこの速度感。聴牌かも?くらい。

が次の9pである!
辺張対子落とし!!

感覚的には
「あ!親がもう激ヤバイやん!!」
となったのです。

この感覚がどういう理屈で出てくるのかを整理しました。

鳴き読みの基本

とにかく逆再生するしかないんだよね。

逆再生ってのは、鳴く前の相手の手牌を想像すること。

東東23pがあったことは確定。だって鳴いてるもん。
あとは899p。切ったからね。

東東23p899p

あと6枚しか持てない。
で、さすがにちゃんとした3つのブロックがある一向聴以上になってるのは間違いなさそうだよね?
ということは、残りの6枚に3ブロックあったわけ。

となると、何かは分からないけど、
XXYYZZ
という2枚組が3セットあったことになるはず。

じゃあその
XXYYZZ
はなにである可能性が高いのか?って話になるよね。

この逆再生って、始めのうちは本当にめんどくさいんよ。
頭混乱してくるし、あと何枚持てるのかもよく分からなくなってくるし(笑)

だけど、繰り返しやっていると、少しずつ慣れてくる。
やり続けるしかないのだ!

鳴き読み検討

XXYYZZの候補は何か?

まず、とっかかりとなるのは、899pよりも攻撃か守備で優秀なヤツだらけってことだよね?

899pという辺張対子だけど、実は攻守に結構優れているターツなんだよね。それよりも優秀。いったいなんですか?

両面以上だらけパターン

すぐに思いつくのは、両面以上だらけのパターン。
両面や三面張だらけなら、899pよりも優秀と判断しそうだよね。

例えば、

とかね。

で、そこで気になるのは、
「じゃあ残した対子=頭のXXはなんなの?」
ってこと。

対面さんが東ポン打8pとしたときの河。
対面さん視点で考えれば、端っこで9pはポンしやすそうな牌だし、守備力もマシな対子と言えるよね。

9pよりも攻守で優秀な対子が頭になっている可能性が高い。

攻撃面で言えば、ドラ対子とか赤含み対子しか無いんだよね。
ドラが5sであることを踏まえると、最悪のケースは赤55sがヘッドのパターン。

さっきの想像に組み込んでみる。

なるほど。899p落としになってもおかしくないと言えるね。

シャンポン残りパターン

例えば、

とかね。

これもかなり限定できるんだよね。
そもそも899pが辺張対子だから、XXYYという単純シャンポンよりも受け入れが多いんだよね。
XXYYはXとYしか受け入れが無いけど、XX899pと残しておけば、X7p9pと受け入れが増えるからね。

それにもかかわらず、899p落としを選択したことになる。

じゃあ、XXYYは攻撃力の高いシャンポンってことになるよね。

とか。キツイ。攻撃力高すぎて吐きそう。

あるいは、

とかの役役シャンポンとかね。

さらに、鳴いているターツも今回はヒントになる。
東と123pである。
もしも役役シャンポンが残っているとすれば、899pでチャンタつくし、混一色じゃん!!
それにもかかわらず、899pを落としているということは、役役シャンポンの可能性はかなり消去できるよね?

となると、シャンポンの場合は、かなりドラや赤含み5がある可能性が高いと思えるんだよね。

ドキドキの答え合わせ!

親は激やばそうだ!
の感覚が出てくる理屈は上記のとおりです。

じゃあ、実際どうだったんだろう?緊張するね(笑)

さぁ見るぞ!
どん!!

ほれぃ!!
赤55s!!!

・・・ん?
合ってたけど、なんかちょっとおかしいかも?
思ってた感じとちょっと違う気がする。
ちょっと念のため巻き戻してみよう。

東ポン出し8p。

え!!ただの辺張落としだったの?

流れでチー出し9p。

で6p引いてスライド。

なるほどぅ・・・。

・・・いやぁ、違いましたね(笑)スミマセン(笑)

辺張対子落としに見えた899pの最後の9pはスライドだったんだね。
はは(笑)

でもね、鳴き読みに使った要素は、それほど間違ってはいないと思うんだよ!

「なんだよ!結局鳴き読みなんか使えねぇじゃねぇかよ!」
と考えてしまうのはもったいない。

いつかバチコーン!とあたる日が絶対に来るから!(必死)

それに外れてたとしても、
「対子落としに見えるけれど2枚目はスライドだったり空切りだったりするケースがあるんだな」
っていう例外パターンも頭に残せるでしょ?

こうやって一生懸命鳴き読みを繰り返して、例外パターンを頭の中に増やしていく。
地味だけど、この繰り返ししか無いと思うんです。

強い人は、ここまでの思考に加え、もっともっと深い思考も、対局中に呼吸するかのごとく繰り返しているんだと思うんだよね。
そりゃ強いわ。敵わないわ。

とは言え、その強い人達だって何もせずにできるようになってた訳じゃないと思うのよ。

読んで、答え合わせして、例外パターンを把握していく。

地味だけど、楽しめる範囲で鳴き読みにもトライしてみましょう!

関連事項

まさGさんの牌譜検討だよ。
思考について解説してくれてるよ!

似たような過去記事だよ。


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