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【ギター徹底解説】なぜYAMAHA Pacifica 112VM SOPを買ったのか?

初めてのnoteへの投稿です。初回は、私が最近買ったギターYAMAHA Pacifica 112VM SOPについて。
結論から言うと、すごくオススメです。一般的には初心者にピッタリのギターとされているみたいですが、初心者だけではなく2本目、3本目のギターとしてもとても良いと思います。

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【おすすめポイント】
①値段
まずは何と言っても、値段が安いこと!このクオリティのギターが3万円台前半で買えるなんて、一昔前には到底あり得なかったと思います。感覚的には7〜8万円台という感じ。コスパ最強!
同価格帯の競合ブランド?はSquierやEpiphoneあたりなんでしょうが、私にとっては日本メーカーの安心感(このギターは日本製ではないですよ、インドネシア製です)も含めて総合的にPacificaに軍配が上がります。個人的な意見としては、欧米のメーカーのギターって結構つくりが雑というか当たり外れが大きいような気がするんですよね…(MADE IN JAPANを除く)。
②つくり
次に、ギターとしての基本的なつくりがすごくしっかりしています。公式サイトに書いてある「正確な音程、高い演奏性、多彩な音色、高品質なサウンド。」という言葉に嘘はない。チューニングはすごく安定しているし、ネックもスリムでサラサラ、指板もフラット、ボディのコンター加工もぴったりフィットして、とにかく弾きやすい!
もちろん高価なギターと比べて全体的に高級感はないんですが、全てのパーツが及第点以上で、すごくバランス良くまとまっていて安心感がありますね。
③デザイン・カラー
三番目は、デザインとカラー。このギターを買うきっかけは、ズバリこのSONIC PINKという色でした。本当は白いボディのギターが欲しかったのですが(あ、ビンデージホワイトも112Vにありますよ!)、このなんとも言えない、ストロベリーソースをミルクか生クリームで溶いたような淡〜いピンクがすごく気になってしまいました。光の加減によっては、白っぽく見えますし。あと、他のカラーバリエーションもすごく良いです!
また、デザインという意味では、本物のFenderストラトキャスターよりもシャープで現代的なシェイプになっています。実はストラトキャスターって、もっと安産型というか腰がどっしりした形なんですよね(ググって比べてみてください!笑)。そんなスマートな佇まいや、あの独特なヤマハのロゴも良い感じです。
④サウンド
最後は音ですが、これはまあまあです(なんかネガティブに聞こえるかもしれませんが、テストで言えば十分合格点の80点くらいのイメージ)。ピックアップがSSH配列でリアはコイルタップもできるので、多彩な音色が出せることは間違いないですし、アルニコVマグネットのピックアップもなかなかゴキゲンです。
もちろん、Fenderのストラトと比較するとフロントの粘りや太さが少し足りないかな?とか、弾いている本人の感覚・気持ちよさとしては、高価なギターに敵わない部分もあります。でも、結局ギターの音は自己満足の部分が大きいというのが私の考えなので、プロとか上手い人が弾けば、聴く方からしたら全然コンサートやレコーディングにも耐えうるレベルだと断言できます(その方ご本人は納得しないかもしれないですが笑)。

とまあ、ここまでは一般的なおすすめポイントをつらつら書いてきたわけですが、ここからは、なぜ私がこのギターを買ったのか?という極私的なことを書いていきます。
自分の今のメインギターはEpiphone Elitist 1965 CASINO(写真の後ろに少し写り込んでいるヤツです)。Epiphoneの上位ラインで日本(寺田楽器)製、GibsonのP-90ピックアップを積んでいます。私が買った時でだいたい15万円、今は同等のもので20万くらいする、まあまあ高価なギターで今もとても気に入っています。
しかし突然、そんな愛器の「真逆」のギターが欲しくなってしまったのです!毎日和食だとたまにはイタリアンも食べたくなるよね的なニュアンスではなく、久兵衛の寿司とマクドナルドのハンバーガーくらいの「真逆」なギターが(実際どっちも大好きですけど…笑)。
【「真逆」のポイント】
①セミアコ(フルアコ)⇔ソリッドボディ
カジノはセンターブロックのないフルアコに近い構造で、生音がとても豊かです。それも気に入っているポイントなのですが、やっぱりソリッドボディならではのキリッとした音が弾きたくなる時もありますよね…。
②伝統的デザイン⇔現代的デザイン
カジノは、言わずとしれたビートルズも愛用したクラシックなデザインのエレキギター。私のモデルはヴィンテージサンバーストカラーで、後付けでビグスビーも搭載しており、とにかく渋いデザインです。ただ、カッタウェイが狭くてハイフレットが弾きにくかったりと、やっぱり気になるポイントもちらほら。やっぱりプレイアビリティを追求した現代的なデザインのギターを弾きたくなる時もありますよね…。
③ハムバッカーPU⇔シングルコイルPU
カジノに搭載されているP-90はハムバッカーとシングルコイルの中間のようなピックアップとよく言われますが、どちらかと言えばハムバッカー寄りのサウンドだと思います。やっぱりシングルコイルならではのクリアな抜けの良い音を出したくなる時もありますよね…。
④ギブソン系統⇔フェンダー系統
あえて暴論を言えば、すべてのエレキギターはギブソン系かフェンダー系に分類できるような気もするのですが、Epiphoneは(今Gibson傘下だからというだけでなく)デザインもつくりも基本的にギブソン系統ですよね。やっぱり一本くらいはフェンダー系統のデザインのギターが欲しくなる時がありますよね…。
⑤ローズウッド指板⇔メイプル指板
カジノはローズウッドならではの焦げ茶色の指板にキラキラしたインレイ。とても気に入ってはいるのですが、やっぱり一本くらいはメイプルならではの白っぽい色をしたシンプルな指板のギターが欲しくなる時がありますよね…。
⑥しっとりネック⇔さらさらネック
カジノはマホガニー素材にツヤツヤの塗装がされたしっとりした感触のネック。高級感もあって気に入ってはいるのですが、やっぱりたまにはメイプルでサテン仕上げのサラッサラなネックを弾きたくなる時がありますよね…。
⑦20万円⇔3万円
最後はお値段の話。私は居酒屋でも安くてうまい(例えばセンベロと呼ばれるような)、店の見た目にこだわらず、でも料理やお酒は美味しいリーズナブルなお店が大好きです。私程度のギターの腕前では高級ギターの値段に見合った使い込み方は絶対できないなと思っていたのですが、このギターに出会って、この値段だったら自分なりにしっかり使い込んでいけるかな、と思ったのです。いわゆる、分相応というやつでしょうか。
今後、ギター・アンプ・チューナー・ストラップetc...に至るまで「最強のギター版センベロ的ラインナップ」(=安いけど内容はしっかりしているので絶対にオススメなもの)を、このnoteにも書いていけたらと思います。さながら、安くてうまい居酒屋を発見したら絶対友だちに薦めたくなるように。

あー言いたいこと全部書いたらスッキリした。もし一人でも、こんなくだらない長文・駄文に最後までお付き合い頂いた方がいたならば、心から感謝します。それでは、また。


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