ネック材と共にベースを紹介しましょう!
更新が滞っておりました!
前々回とそして前回で、ボディ材と指板材をご紹介したので、それで木材の話は終わったかと感じているそこのあなた!
まだネックが残っているんですねぇ〜!
それでは参りましょう!
スーパー定番のメイプル
まずはこちら、言わずと知れた、ベースのネック材としてもっともメジャーであろう、メイプル。
やっぱり強度が高い、というのは利点の1つでしょうね。
なにやらボウリングのレーンの床にも使用されるような木材なんだとか。
肌触りもサラサラで心地のいい触り心地なので、サテンで仕上げたネックはだいぶ好きです。
なんだかすごいメイプル
またまたメイプルなんですが、こちらはクォーター・サウン・メイプル(柾目のメイプル)ってやつです。
特別な種類のメイプルではなく、贅沢な切り方をしたメイプル、といえば伝わりますでしょうか。
一本の丸太から、効率よくたくさんのネック材を取ろうとした切り出し方で採取されるのが板目材(最初のメイプル)、量より質を取った切り出し方で採取されるのが柾目材、みたいなイメージですかね。
板目材と比べて強度は高く、サウンドもやや歯切れがよくなる印象です。
加熱処理をしたメイプル
メイプルの紹介が終わりませんね。
続いてのメイプルは、加熱処理(ロースト加工)を施したメイプルです。
ロースト加工を施したローステッドメイプル、サーモウッド、あたりで多少呼び名がぶれますが、別に違いはないです。
高温よる処理を行い、木材の中の水分を極力減らしている為、製品になった後の水分の出入りが少ない=反りが出にくい、というメリットがあります。
反面、衝撃に弱くなるというのがデメリットみたいですね。
音は少し丸くなるようです。
ちなみに、フレイムの木目が出ているのはサーモあるあるではなく、スティングレイあるあるです。
ローストすごいメイプル
ラスト・メイプルです。
と言ってもほとんど目にする機会はないと思いますが。
こちら、クォーターサウン・ロースト・メイプルです。
そもそも贅沢に切り出した柾目材をもっとすごいことにしてしまおうという試みですかね。
まぁ被写体はmomoseの2022年限定モデルなので、この先このスペックのネックに出会えるかは微妙ですが、とりあえずご紹介させて頂きました。
個性派!ウェンジ
ようやくメイプルの呪縛から解放されました。
続いてはこちら、ウェンジです。
写真のベースの他にも、Warwickなんかで使ってるイメージも強いですかね。
硬く重いというのが特徴の1つ。
細かくはっきりした木目が出る材なので、ルックスに与える影響も大きい木材です。
サウンドは、ミドルの暴れ感が強くなるイメージですかね。
意外なネック材、アッシュ
基本的にボディ材に採用されているアッシュですが、MTDなんかでは時々ネック材に採用されています。
工夫が詰まったラミネートネック
最後はラミネートネック。
ラミネートという素材ではなく、そういった作り方、技法の話ですね。
ご覧の通りなのですが、複数の種類の木材を組み合わせて作る方法です。
木材にはそれぞれ特性があります。
今回の場合、縦横の強さの関連が大きいですかね。
縦方向の耐性が強く、横方向の耐性が弱い木材だけでネックを作ると、当然横方向の耐性が弱いネックが出来上がります。
ラミネートネックをする場合、この木材の逆の特性、縦方向の耐性が弱く、横方向の耐性が強い木材を組み合わせてネックを作ると、全ての方向に耐性のあるネックが出来上がります。
画像のモデルは、パンガパンガとウォルナットを組み合わせています。
まとめ
おそらく、ボディや指板ほど種類はなく、ほとんどのベースはメイプルを素材としてネックを生成しています。
メイプルがネック材に適した強度、音響特性を持っているというのは歴史が答えを出しているとは思うのですが、様々なメーカーさんが創意工夫、新たな発見を求めているんですよ、という感じですね。
流石に木材の話は今回で打ち止めです・・・笑
工藤
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