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レリックだけど・・・Fenderじゃない!

はいどうもこんにちは!

皆様、レリック加工が施されたベースは格好いいですよね?
異議も認めますが、ひとまず格好いいということで進めさせてください。

そして、レリック加工が施されたベースといえば、やはりFenderCustom Shopが思い浮かぶでしょう。

今回のテーマは、「Fender Custom Shopのレリックは有名だと思うので、他のメーカーがやっているレリック加工を紹介したい」です。

とは言うものの、とりあえずFender Custom Shopのレリックを見てみましょうか。

FenderのRelic

まずはこちら、Fender Custom Shopの、1960 Jazz Bass Relic -Aged 3 Color Sunburst-で御座います。

まぁ今回は基準にしたいので。あまり言うことはないのですが。
エルボーカットの部分の塗装剥がしが大胆ではありますね。
ここは演奏時に右肘が当たる為、実際に剥がれやすい部分であるとともに、前から見た時に目立つポイントなので、激しめのレリックをするのであれば「剥がし得」な感じがします。

まぁとりあえず見慣れたベースを見ていただいたところで次いきましょう。

Xoticのエイジド

続きましてこちら。
Xoticのエイジドフィニッシュ。レリック加工とほぼ同義ですが、「レリック」ってのはFenderが商標登録しているそうなので、他のメーカーさんはエイジド表記のところが多い感じがします。

そんな訳でこちら、Xoticの、XJ-1T 4st Heavy Aged Lacquer -Mercedes Blue-です。

中々派手に剥がしております。
個人的に推したいのはこの辺り。

エルボーカットの部分ですね。
激しく剥がしてあるから良いという訳ではなく、下地の白を強調し、グラデーションをつけているのがグッド。
また、Fenderと比べると、塗装が剥がれている部分とそうでない部分の境目がガチャガチャしているんですね。これがいい。
綺麗に剥がれていないと言う生々しさ。
エイジド加工を見る際には個人的に大事にしたいポイントです。

Tsubasaのエイジド

続きましてこちら。
昨今話題沸騰のTsubasa Guitar Workshopの、The Hopper 5st -2 Tone Sunburst/Heavy Aged-です。

個人的に注目したいのはこの辺りです。

肘が触れるエルボーカットの塗装が剥がれるように、右手の親指が触れる箇所も塗装が剥がれると。そう言いたいんでしょう。
しかし、剥がれている箇所はよく親指を置きがちなピックアップの部分ではなく、そこからちょっとネック側の、実際にはあまり指を置かなさそうな箇所です。
リアリティがないじゃない!なんで!?
だって、実際に指を置くところの塗装が剥がれていて、親指が塗装の段差に触れていたら、ちょっと気になっちゃうでしょ?
つまり!リアリティあるストーリーを演出しつつ、実際の演奏性にも配慮した結果、このような剥がし位置になるのです!

と言う妄想です。実際どんな意図なのかは知りません。

FanoのDistress

続きましては、めちゃくちゃ人気があるから品薄で困っちゃうメーカー、fanoの、Alt de Fact PX4 -Bull Black over Shoreline Gold-で御座います。
基本的にエイジド加工をしているので、モデル名にはそういった類の表記がありません。
スペックシートに、「Body Distress:Heavy」と言う表記があるので、fano的にはこれは「Distress加工」なのかな?と思っています。

エルボーカットの大胆な剥がし、それに伴うブラック、ゴールド、ホワイト、ナチュラルの色彩の変化。
また、ピックアップ周りのリアルな部分にもダメージを加えており、ド派手ながらも基本に忠実な加工であるように思えます。
そんな訳で背面の画像をどん!

天才の仕上げですね。えぇ。
大胆に塗装を剥がしていくばかりではなく、ストーリーが読み取りにくい、あえて言うなら不自然な傷も盛り込むことによって、偶発性が演出されています。
つまり、不自然なポイントを散りばめることによって、全てを偶然の産物、一周回って自然な仕上げになっております。

あと画像の真ん中あたりのゴールドと下地ホワイトのグラデーション。
引っ掻き傷と相まって芸術的な仕上がりになっております。
マジで背中のここが格好いい。

そんな個人の感想でした。

Momoseのエイジド

続いては国産メーカーのMomose
エイジド加工のモデルを展開している訳ではないのですが、頼んだらやってくれました。
こちらです。

大分控えめなエイジドですね。
塗装を剥がしている部分はほとんどなく、ウェザーチェックが中心です。
アップの画像がこちらです。

あえて塗装を剥がさず、美観を保ちつつも渋い風格を出せると言うのは利点ですね。
エイジド加工を施しているベースはラッカー塗装のものになります。
ヘビィな加工を施したベースも、弾いていくうちにもっと剥がれていきますが、様々な箇所を剥がしきっているので、ルックスの印象自体はあまり変わらないかと思います。
対して、Momoseのこちらのような場合は、ほとんど剥がされていない状態からスタートするので、弾き込めば弾き込む程、印象が変わっていきます。
つまり、育つ訳ですね。
この辺りは加工をあまりしていないベースならではの特徴かと思います。

まとめ

今回はいろんなベースの特徴をご紹介したと言うより、エイジド加工が施されたベースを並べて僕が好き勝手言う、と言う感じになりました。
あとは、「エイジド加工といえばFender Custom Shop!」という感覚はベーシストの中で揺るがないとは思いますが、他にもあるんだよ!というのが伝われば幸いです。

工藤

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