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Fender Custom Shop ~2021 Custom Collection~1961 Precision Bass Relicについて

みなさま、こんにちは。今回はフェンダーの2021年のカスタム・コレクション(カタログ掲載モデル)のなかからジャズベースと並ぶ定番モデルとなるプレシジョンベースを紹介します。

Fender Custom Shop ~2021 Custom Collection~1961 Precision Bass Relic

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基となる1961年のプレシジョンベースの特徴としては1960年と大きく変化する点はありませんが、1961年後半からヘッドロゴの下に4種類のパテントナンバーが入れられます。唯一の違いとしては見た目のみとなりますが、1961年モデルでありながらもパテントの入れられていないヘッドロゴといった仕様が「1961年前半」といったかなりニッチな仕様であることは間違いありません。

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木材構成としてはアルダー・ボディに柾目(クォーター・ソウン)のメイプルネック、ローズウッド指板になっています。
指板の貼り方は接着面が水平になっているスラブ貼りと呼ばれる貼り方になっています。ネックと指板の接着面がカーブしているラウンド貼りと比べてローズウッドの割合が多くなります。音は太くなる傾向が多いですね。

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指板表面のラジアスは9.5インチになってます。比較的フラット寄りになってますのでハイポジションの演奏性も高くなっています。
フレットは幅、高さのあるミディアムジャンボが打ち込まれています。マスタービルダーであるジェイソン・スミスとデニス・ガルスカに「フレットのおすすめは?」と聞いたところ二人ともミディアムジャンボがおすすめでした。

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ネックグリップは「’60 P Bass Oval “C”」になっています。ジャズベースの定番シェイプとなる「’60 J Bass “U”」と比べると、1フレットと12フレットの厚さが実は同じです。幅の違いから「太いネック」のイメージを持ちがちですが、数値上は同じ厚さになります。

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ピックアップにはアルニコ5マグネットを使用した手巻きの「Hand Wound P-Bass」が搭載です。50年代仕様と比べて3弦のポールピースの出っ張りがないフラットなポールピースになっています。これは1958年後期からの仕様となっています。

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コントロールはプレベなので当たり前ですが1ボリューム、1トーンです。

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フィニッシュのエイジング・スタイルは「Relic」になります。最近はJourneyman Relicが多かったのでもう少し強めな使用感を求める方には待望のカタログラインナップになります。エルボーコンターの塗装の剥がれ具合も魅力的です。
また、カラー・ラインナップは王道の3カラー・サンバースト、エイジド・ブラック、エイジド・シャーウッド・グリーン・メタリックの展開になっています。

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スラブローズのプレベという王道の定番スペックらしく太く伸びやかで抜けてくる低音が魅力的なベースになっています。多くの人のイメージするプレベと言ったらこのサウンドかなと思います。店頭ではラウンド弦でセットアップしていますが、フラット弦に張り替えてもサスティンを抑えたタイトな音が気持ちよさそうです。

今回もお付き合いいただき、ありがとうございます。次回もお付き合いいただければ幸いです。


八坂
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