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MTD “535-24 -Black Limba w/Wenge Neck”について

みなさま、こんにちは。今回は久しぶりに海外ブランド「MTD」のベースを紹介します。

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ベース・ビルダー界の巨匠「マイケル・トバイアス」のブランドです。
最近では息子のダニエル・トバイアスも製作を手伝っています。

今回紹介のベースは5弦、35インチ・スケール、24フレットの「535-24」です。
MTD含め海外のハイエンド・ベースはボディの表面にエキゾチック・ウッドを貼っていることが多いですが、こちらの楽器はトップ材無しです。なので木材の存在感が半端ないです。

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ボディに採用しているのはブラック・リンバです。
ギターの世界では「コリーナ」と呼ばれているので聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
ギブソンのフライングVやエクスプローラーが有名です。
色が白っぽいものは「ホワイト・リンバ」色が黒っぽいのは「ブラック・リンバ」と呼ばれており、ブラックのほうが重いことがほとんどです。

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ネックにはウェンジ材です。
これはWarwickのネック材として有名な木材です。
濃い茶色をしているのが特徴で硬いです。ネックの強度を高めるためにメイプル材と組み合わせて5ピースにしたりすることが多いです。
ネックグリップは高音弦側を薄くして、低音弦側に厚みを持たせた左右非対称のネックグリップです。

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指板もウェンジ材です。
硬い木材なので加工している最中に割れることもあるので楽器の製作で使いには扱いにくい木材です。

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ピックアップはリプレイスメント・ピックアップとしても知られている「バルトリーニ」のカスタム・ピックアップです。
ピックアップの中身はリバースのPタイプになっています。

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プリアンプもバルトリーニ製のカスタム・プリアンプです。
18ボルト仕様でミドルの周波数は250Hz、500Hz、1KHzの切り替えが可能です。

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細かいところですけどバッテリー用のパネルを留めているビスとプリアンプを留めているビスの受け側を見ると、バッテリー用のみアンカーがあります。電池交換の際にネジ穴がダメにならないような配慮です。細かいところですがこだわってます。

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ヘッドにはショーモデルで使われることが多い「ワールドロゴ」になっています。
あと、0フレット仕様とバズ・フェイトン・チューニングシステムは標準装備になっています。

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コントロール部のノブはボディと同様にブラックリンバで製作されています。ちなみに、ボディ背面のバックパネルもボディと同じ木材で製作されています。

ブラックリンバの音響特性として硬質なサウンドが特徴ですが、ウェンジ指板と組み合わせることで若干コンプ感が加わっています。
低音に存在感があり、見た目通り重心低めなサウンドです。
MTDらしいパンチのあるサウンドの中にも木材の特性をうまく引き出すことで存在感が際立つ存在感が印象的です。

今回もお付き合いいただき、ありがとうございます。次回もお付き合いいただければ幸いです。


八坂
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