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《みんなからの質問:No.88》 ビンテージギターってどんなのでしょうか?



最近ビンテージギターがエライ値段になってますが、ビンテージってどうなんでしょう。というか、エレキギターって弾き込んだら鳴りが良くなるとか音変わると思いますか?


まぁ…個人的には『ビンテージ』と一括りにして《音》を示してるかのように扱うのはどうかとは思いますじゃ…

例えばそれって『90年代のギター』と括ってるようなものなので、ブランドや楽器の個性は二の次になってしまっていて、ただただ時期的なものだけで個体差や音の個性は関係なくなってるイメージなのでな!

本当に所有して音楽を奏でている人の割合と、試奏レベルや知識レベルで語ってる人の割合がマッチしてないような気がして、弾かずにビンテージの《音》を的確に知ることは、少なくともワシは難しいと感じています…

もちろんワシも他人が持っているビンテージを試奏レベルで弾かせてもらったことはありますが

『ビンテージだから』

いいとは感じませんでしたし…普通に…こんな感じか!持った感触面白いな!とか、他の楽器と変わらぬ印象でしたゾィ!

後、けっこう勘違いしてる人が多いなと感じるのは、古い音源などで聴かれる音は

『ビンテージギターをケーブルを介してアンプから出力し、マイクで録音した音をミックスして、マスタリングした音を音源にして、リスニングスピーカーなどで聴いた音』

じゃからの!

それをビンテージギターの音と知った風に語るのは少しズレがあるかなと感じてはいます…

もしビンテージギターの音を知るなら最低限として『ビンテージギターをアンプに繋いで大音量で鳴らし、それを自分の耳や身体でリスニングする』くらいのことはしていないと、変に昔の録音技術とのマッチングで出た音を知った風に覚えてしまうのかなと思ってます…

なので、ワシはビンテージギターを所有してないし、ライブで常に使ってるわけでもないので、ビンテージを語るのは基本的には控えておるんじゃよ…

《鳴り》の話も、質問者様が思う鳴りとワシの思う鳴りにズレがあるかもしれないので、何と回答していいかが悩むところじゃが…

例えば、軽いギターは単純に《鳴り》ます。それは生鳴りにおいて、弦振動がボディを振動させやすいからですじゃ!

それを鳴りというならそれも鳴りじゃし、それとは真逆で、ピックアップは弦振動しか拾わないから、弦振動が豊かなギターが鳴る(アンプからの出力された音として)という人もいますじゃ。

なので、基準が曖昧な《鳴り》という概念じゃが、ワシの考えとしては…

ワシはまず、生で鳴って欲しい派です!

ワシのプレイの多くはクリーントーンであるし、ほとんどがリズムギターなので、サスティンは短いほうが好きなんじゃ!短いというか…歯切れがよいというイメージかのぅ?倍音もリッチじゃなくていいです!金属的な音というよりはウッディ?なイメージが好きです!

じゃあ、軽いギター?となりますが、ここがワシのこだわりで、あまり世間的に語られることが少ないポイントなんじゃが、ワシは

『ただ軽く軽快な生鳴りだけではなく、低音域も受け止めてくれる重厚な生鳴り』

を求めています!

これは弾いたことがないと感じにくいかもしれませんが、エレキギターは作りやサウンドデザインにおいて、生鳴りのレンジはかなり個性があり、少なくともワシにとっては、大きく分けて

軽く生鳴りが大きいモノ(バリリンというイメージで軽快な出音で立体的はあるが、低音域は少し少なめ)

生鳴りというよりは弦振動が大きくサスティンやハーモニクスリッチ(生鳴りはペチペチ系ではあるが、アンプからの出音はバランスの取れてるモノ)

とイメージしてて(かなり乱暴な表現になって申し訳ないが、これはあくまでザックリザクザクな感じであまり真面目に捉えすぎずでお願いします…)、けど、時々それらとはまた違う

『生鳴りは大きいが、軽い感じではなく、低音域までしっかり響く濃密な感じで、弦鳴りのペチペチではなく、バランスの取れたハーモニクス感とサスティンを持つギター』

が存在します!

イメージして欲しいんじゃが、お寺の鐘鳴らすとして「鐘はギター、和尚はギタリスト」とした場合

・軽い鐘は誰でも鳴らせるが、音は軽く、乱暴に叩きすぎると暴れてしまう

・重い鐘は鳴らすことが難しく、音は重いが小さく、思い切り叩くと無理した鳴りになってしまう

じゃがな…

・重めの鐘じゃが、しっかり鳴る、乱暴に叩かなくても力が伝わり、軽くない重厚な鳴りとボリューム感、弦振動がボディに伝わることでの安定感のある弦振動とピックの通り、密度のある音

を持つギターが存在します!あ、あくまでワシ主観で(笑)!

で、これがワシが求めてる鳴りではあります。ま、そら一例としてにはなりますが…軽い音も好きなんで…けど、この条件を満たしたギターは少ないと感じてます。

・本体が鳴る軽い?ギターは沢山あります

・弦が鳴る重い?ギターも沢山あります

・ある程度の重量をしっかり響かせるギターはかなり選別しないと出会えないと思います。

ワシにとってその《鳴り》をけっこう大切にしてます。

なので、鳴りがよくなるというよりかは

『低音域も含めてどれだけ本体が響いてるかを重要視してますゾィ!』

《鳴り》というよりは《響き》かもゾィ!

そして、弦振動が全てでボディやネックは関係ない、全て同じ条件なら出音も全て同じなどの色んな説に対するワシの意見は

・全て同じ条件でも結果は変わる!前提だけでは結果を証明できない!みたいなんが《量子力学》と違いましたっけ(笑)?

わかるか?わからん?いいぞ!

ご質問ありがとうございました!


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