サッカーに熱くなりながら

明日は日曜なのに仕事だが、今日は珍しくやることもない。子供がいると研究はできないので、潔く子供と公園で遊び、帰宅後にDAZNでセレッソ大阪のホーム開幕戦を観戦する。

現在の職場で勤務二年目からスポーツ推薦の学生用の授業を担当している。僕はスポーツに無縁でありながら、彼らとの交流の中で身体に働きかける文化へと関心を移すようになった。そこからランニングを始め、パンデミック前は大学併設のジムに通ったりしていた。そんな生活を送っているうちに、競技経験もないバドミントン部の部長(顧問)を務めるようになり、スポーツ生との関わりが一気に増えた。

スポーツを見ると、どれも極めてルールがシンプルであることに気づく。単純なルールゆえに、トレーニングと技術習得が必要となる。そこにごまかしはなく、たとえば試験前にヤマを張れば単位を取れるような安易さはない。

研究の複雑さの中で突破口を探し、小狡く振る舞っている中で、スポーツ生はシンプルにフィジカルを鍛え、ごまかしの効かないステージでパフォーマンスを披露する。ストラテジーがあろうとも、結局はフィジカルの問題になる。彼らの身体はボールを蹴る、早く走る、長時間動くという、圧倒的にわかりやすいがゆえに厳しすぎる条件の中に置かれている。

DAZNをつけると、昨年までセレッソに在籍していた豊川がサンガの選手としてスタジアムに帰ってきていた。昨年は1得点しか挙げられず、PKを外し、怪我で欠場していたが、今日は敵としてピッチを走り回っていた。乾や清武のプレイもよかったし、新加入の選手のパフォーマンスも素晴らしかったが、なぜか敵として帰ってきた豊川の走りに涙が出そうになった。躍動する身体を見るという行為からすべての考察を始めよう。

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