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2023.05.06 晴天で辟易、満面の笑みで祝福

きょうは結婚式なので、駅で先輩と待ち合わせる。というか、間に合いそうな電車のスケジュールを共有したら、なぜか先輩が最寄り駅で途中下車してくれることに。ありがてえありがてえと思いながら悠長にシャワーを浴びて歯を磨いて髪の毛セットしてコーヒー飲んで同居人と歓談して、一息ついて、いざ出ようとしたら当初の予定の時間を3分過ぎていた。

やべえやべえと思って駆け出す。3分遅刻したから、3分ぶん走れば問題ないよなと思うけど、正確に3分ぶん走るって可能なのだろうか? 無駄に走りたくないから3分ぶんくらい稼いだあたりで早歩きに変えてぎりぎり間に合ったのだけれど、正確に求めるには自分のいつもの歩く/走る速度を知る必要がある。こういう文章問題あったけど、こういう日のために勉強させられていたのだろうか。

家最寄から式場最寄まで、行きは急行でビューっと行く。(帰りは特急でもっと早く帰れた)

式場近くで変な雲を発見。あの雲やばー使徒襲来! とか思ってたら石川県の方で地震があったみたい。(あれ今日だよね、ニュース見たけどニュースの日付を見ていない愚者)笑えない写真をおさめてしまったのかもしれない……とおそれおののきつつも、強風のなか会場に到着。とても強風だった。ずっと目がしぱしぱしてた。

式場はすごくおっきかった。入口にグランピングみたいなテントとソファがあって、すげーと思いつつも誰が使うんだろうとも思った。こういうのあったら便利だよねって思わせて、実際には微塵も使う機会はない、というものが贅沢ひんというのかもしれない。3階の受付に案内される。

まず最初に元職場の女性の方々に会う。気まずさがあるので、受付しなきゃ汗汗ってフリをしてカウンターにいる人にご祝儀を突きつけたら「ここはクロークです汗汗」って言われて「受付どっちですか汗汗」って聞いたら「あっちの奥です汗汗」って教えてくれた。恥ずかしい汗汗。

無事に受付を済ませて(2回くらい会ったことのある新郎の友達。ぎこちない挨拶)、懐かしいやらなんやらの面々とそれなりの会話をした。

列席者の中に1人どうしても思い出せない人がいた。後輩かと思って「〇〇くんのこと思い出せない…!」って小声で相談したら「1年以上は期間かぶってた先輩だよ」って言われた。「俺全く関わりなかった」と思っていたら、本人から「お久しぶりです。(中略)お下がりのPC使ってましたよ」と言われ、どうやら会社辞める時に返却したPCを使わされてたとのこと。でっかい丸いシール跡残っちゃったな〜って思いながら返却したPCがまさか微塵も思い出せないような先輩が使ってて、本人から「お下がり使わせてもらってたよ〜笑」なんて言われたので、もう黙ってニコニコしてようと腹をきめる。

式の始まりが出航の「ボーーッ」って音で、会場がざわつく。船出ということみたい。人前式だから神に誓うのではなく僕らに誓ってくれるわけだけれど、なんか3回くらい「誓います!」って言ってた気がする。それよりも人前式なのに神父さんポジションに立つ偉そうなおっさんは一体誰なのだろうと気になる。そこに立つべきではないのでは? 讃美歌の代わりに日本語お祝いミュージカルっぽい音楽と歌唱があったけど、声量が足りてなくて力不足な感じになってた。バイオリンはよかった。

仲良いメンバーで席に座る。でも順番に撮影するときは元会社メンバー全員で写真を撮る。自席メンバーはそんな会社の空気感が嫌で脱走したところもあるので、みんなして一歩ひいちゃってた。「出身校」とか「元同僚」とかで括られて100%いい思いをしたことってないなあ。自分からそういう括りはできる限りしないように心がけようと、集合写真で屈託のない笑顔を心がけているときに考えた。

それでも親友の結婚式はいいものだ。自分のちっぽけな居心地の悪さは、大きな愛をもって気にしないふりを徹底した(えっへん)。

つまるところ、(仲のいい相手の)結婚式とはうまい飯をたらふく食べて手を叩いてたくさん笑う場なのだろう。新郎新婦にとって、ゲストが満足そうにしているのが一番のお祝いなのだろうと考えた。適当だけど。

家に着いてシャワー浴びてベッドにダイブ。お祝いって疲れるなあ。


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