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どうしたら自分を癒せるのだろう?

何年か前に、自分は誰かを癒す仕事をしたいなと思った。それで自分なりに頑張ってたのだけど、自分を癒せてない人が誰かを癒すのは無理なんじゃないかと気づいた

ヘトヘトになってるところに「一休みしたら?」と言われ、その言葉をずっと待ってたような気がして、肩の荷物を降ろすかのように休職した

そこから、ひたすら休むことに徹しているのだけど、休んでいるつもりでも精神的に休めていないらしく、鬱みたいな感じになって、何年も休むことに

いつまでも休んでることに罪悪感を感じて、けれど今の自分が誰かを癒せるだろうか?と問えば、無理だな、という自問自答を繰り返す

そんな毎日

休んでるうちに体力も落ちて、身体に良さそうな野菜を栽培しようと思っても、身体が動かない

メンタルもそうだけど、身体の不調も何とかしなくちゃ、とあらゆる健康法を試しては失敗することを繰り返す

最近、やっとこれかもしれない?という健康法に出会えたので、身体の不調は以前よりはマシになったと思うけど、メンタルの方がどうなのか?と思うこの頃

ふと気づくと「自分なんか…」と思ってたりと、無意識に自分を卑下する思考に陥ってる

周りの人にぞんざいに扱われることが多いと思っていて、周りの人のせいにしていたけど、そういう風に扱われるのは自分が自分をぞんざいに扱っているからなのかもしれない

と最近、思う。そんなふうに思えたのは十二国記という本を読んだから

「ねえちゃん、自分が好き?」
え、と鈴は目を開けた。
「自分のこと、いいやつだと思う?」
「あまり好きじゃないわ••••」
こんな惨めな自分なんて。
「だったら、他人がねえちゃんを嫌うの、当たり前だと思わないか?しょせん人間なんて、自分が一番、自分に甘い生き物だろ?」
鈴はぽかんと口を開けた。
「その自分ですらさあ、好きになれないような人間を、他人に好きになってもらうなんての、ものすげー厚かましくないか?」

十二国記「風の万里 黎明の空」p,227

アラサーで今更、子供向けの小説って、恥ずかしいのだけど、馬鹿にできないなと思う。気づきが多い。

「そんな意味で言ったんじゃないわ。ーもちろん、好きよ。決まってるじゃない。でも、誰もそうは言ってくれないんだもの。誰も好きになってくれない自分は好きじゃない、ってそういう意味よ」
「そんで?じゃあ、好きになってくれない相手が悪いんか?だから、態度をあらためて好きになれって?それってさらに厚かましいな。だから嫌われるの。以上、終わり」

十二国記「風の万里 黎明の空」p,228

自分を好きになる、自分を大事にする、というのは、難しい。思考のクセみたいなものが出来上がっているなら、その書き換えは意識的な努力が必要かもしれない

まぁでも前はその自分を責める思考にすら気づいてなかったのだから、気づくようになっただけ、いいのかもしれない

この思考のクセは、常に気づけるようにしたほうが良さそう

できたら1日1回は俯瞰するタイミングがあればいいと思うから、手帳の習慣トラッカーに「自分なんか…」と思ってないかチェックをする、という項目を作ってみた

そうそう、毎日なんとなく過ごしても微妙なので、毎朝、習慣トラッカーは書くようにしている

習慣にしたいことを項目にして、毎朝チェック。はじめて書いたときは、毎日できなかったり、項目を増やしすぎたりして、挫折したけど「スモールステップ」というのを意識するようにしたら、やりやすくなった

できない項目も出てくるので、その場合は自分には合ったなかった、もしくはその行動に意味を見いだせなかったのだろうな、と思って取り消し線を引いてみたりする

思考のクセは気づいた時に書き換える。生きてるうちにしかできない大切なことかもしれない



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