F1 中国GP
フェルスタッペンの圧勝で幕を閉じました。
今シーズン5戦4勝という相変わらずの絶対王者ぶりで、早くも今シーズンの総合王者内定感があります。そしてコンストラクターズにおいてもレッドブルはペレスの好調さもあって独走開始。恐るべしレッドブルグループです。
今大会は中国GPに初めて中国人ドライバー(周冠宇)が参加、という歴史的な大会にもなりました。彼の感極まった様子が印象的でした。ちなみに、周冠宇の所属するザウバーはタイのシンハーもスポンサーに名を連ねていて周やボッタスのマシンにもデカデカとシンハーのロゴが書いてありました。別チームのウィリアムズにはタイのドライバー、アルボンがいるのにザウバーへスポンサードするというのは興味深いです。
レースは日本人関連では角田がリタイヤ。マグヌッセンが強引に行ったところに当てられてしまいレース継続ができなくなりました。角田の所属するRBは、実力的に今年は小松代表のハースと熾烈なコンスト争いが繰り広げられています。この2チームの今後の競争にも注目しています。
ちなみにマグヌッセンはグロージャンがいた頃から荒いドライビングをする事で有名ですが、グロージャンがF1にいた頃はいかに彼らのそばにいないか、仮にそうなってしまってもいかに彼らの動きに注意をするかというのが定説でした。しかし最近は比較的クリーンなレースが増えてきたこともありマグヌッセンと近い位置での競り合いをする若いドライバーも増えていました。若いドライバーにとっては良い学び?になったかもしれません。
角田に関して言えば予選が全てでしたね。予選が悪すぎて最後列スタートになった事で、スタート後の数コーナーで必ずぐちゃぐちゃになる後方集団に入ることになり、スタート後もその集団の影響が続きました。素の速さがあるドライバーですから、マシンとの相性があえば次戦は予選Q2には戻ってくることでしょう。
一方で角田の同僚リカルドは運が無いですね。ストロールにコーナーで追突されました。しかしこれもやはり、リカルドのスタート失敗が無ければ、、、という感じです。スタート失敗により後退し、後方で争い続ける中で混雑に巻き込まれてアクシデント。アロンソのようにスタートで前に出る力、危険の少ない良い位置どりを狙える技術こそベテランのうまさだと思うので、スタートで伸びきれないリカルドはちょっと今後厳しいかなと感じます。結果論ですが、ガスリーの後任であったデフリースをあんなに早く契約解除する必要があったのか?となりますね。
ガスリーと言えば、ピット遅れはもったいなかったですね。早めのピットでアンダーカットを試みたものの、逆にピット作業がうまくいかずに、自分をオーバーキルしてしまう事になりました。後半の走りから見てもあれがなければオコンと共に10位以内を争えたかなと。しかしガスリーとオコンのレースを見ていて思いましたが、アルピーヌはマシンの状態が少し良くなったようですね。
来シーズンのシート争いも激しくなってますが、RBはリカルドに変えてローソンですかね。なんだかんだでストロールを維持しそうなアストンマーチンの席がアロンソの残留宣言で無くなったように感じる現在、角田のアストンマーチン移籍は消え、RBは角田、ローソン体制になる気がしています。
ペレスの好調さにサインツのレッドブルグループ復帰の可能性は低く、またマルコとしても一度手放したドライバーについてはリカルドの不振で懐疑的だと思うのでサインツはレッドブルではなく、メルセデスに移籍し実質的にハミルトンとのトレードになるのではと予想しています。メルセデスのトトはレッドブルにライバル心を持っていますから、サインツかペレスをハミルトンの後釜にと考えていそうです。
また、サインツの移籍先と考えられているアウディも、アウディ自身の中国マーケティングを考えたら周を切るというマイナスイメージの発生はしたくないでしょうし、メルセデスエンジンということで、トトのマネジメントを受けているボッタスだと思うんですけどね。さすがにボッタスをもう一度メルセデスへ、、、とはならないでしょうし。
次節は舞台をアメリカに移してのマイアミGP。
壮大なコースレイアウトに対して実際は簡単には抜けないテクニカルなコースです。パレードにもなりやすいので予選が重要で、その点を含めて予選をさらに楽しめそうです。
今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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