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教授の死

教授こと、坂本龍一さんが亡くなったらしい。

確定情報であるにも関わらず、らしいという言葉を使ってしまうのは、そうであって欲しくないという願望が込められているからだ。

執筆されていたコラムや、昨年のライブから察するに状態は良くないのだろうと考えてはいたが、なんとも残念で仕方がない。私のヒーローYMOは、もう2人いなくなってしまった。なんともやりきれない気持ちで、昔集めた音源を聴いている。

最初に作品を知ったのは、高校時代。2007年前後のキリンビールのCMで流れていたRydeenのアレンジverだった。
はじめて聴いた時は、こんなに美しい音楽があるのかと胸が苦しくなった。すぐに音源を買い、とにかく何回も何回も聴いたが、最初の感動が薄まることはなかった。そして思った。『この人たちなにもの?』

両親から80年代に流行ったテクノグループと教えてもらい、そこから昔の音源を聴いてすごした。
当時周りにYMOに興味がある人がおらず、なんだか自分だけの音楽のようで、生きづらかった高校時代の支えとなってくれた。

大学時代は音楽に触れる機会も増えた。JAZZ研に入り、色々な音楽に触れ、自分で色々演奏してみたりもしたが、音楽に触れれば触れるほど、やはり教授やYMOは素晴らしいと思うようになった。

今は音楽に触れる機会も減ってしまった。
もう少し触れておけばよかったと後悔する気持ちがある。

しかし、教授は亡くなってしまったが作品は生き続けて、今後も誰かを救って行くのだろう。

美しい作品を本当にありがとうございました。
どうか安らかにお休みください。


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